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人と会うこと

あんたは、最近どんな人と新しく会った?

俺自身の反省として、俺は仕事で出会う人々以外との接触ってのが極端に少ない。
まあ、システムエンジニアって職業柄、実に色々な職業の人々とお会いする機会には恵まれている方だと思う。

でも、その人々とプライベートを含めて深く付き合って来たことは今まで殆どなかった。

でも、まあまあなオッサンとして今までの人生を俯瞰してみると、それって結構もったいないことをしたんじゃないかって思ったりもする。

今回は人と会うということについて考えてみる回だ。

あんたも一緒に考えてみてくれよな。

友人という存在

学生の頃に比べて友人という存在はとても関係が希薄になりたちだよな。

学生時代には人間関係といえば、アルバイト先の人間関係を除けば、ほぼ友人によって作り上げられてきた。

そこには気が合うとか合わないとかで自然に棲み分けがされて、純粋に楽しいと思える仲間があんたのまわりにもいたんじゃないかと思う。

ところが、社会人になるとその人間関係というものが逆転する。

まわりには、利害関係を伴った仲間や顧客しかいない。
ごく例外的な存在として同期入社の奴らがいるが、そいつらも気が合う仲間というよりは、同期としての戦友のような存在だ。

そんな中であらたな友人とも呼べるような存在を見つけることは困難極まりない。

基本的に毎日仕事に追われて、ヘロヘロになって家にたどり着く。
独身時代なら、その後に無い体力を振り絞って出かけたりして世界を広げることも出来るかもしれないが、家族を持ったとすると、極端に自分の時間ってやつは削られていく。

自分のための時間がなくなると、どうしたって新しい人々との出会いなんてものを作り上げるきっかけそのものが少なくなっていく。

学生時代からの友人も同じような状況で、どうしても疎遠になりがちだ。

友人との交流

それでも、友人というのは大切なものだよな。

ごくたまに学生時代の友人にコンタクトをとると、あっという間に昔話に花が咲く。
まるでコンタクトをとっていなかった期間がなかったようにスムーズにコミュニケーションが進む。

そんな瞬間に、「ああ、友達っていいな」ってあんたも思った記憶があるよな?

人と交流するっていうのは、それだけで俺たちの人生ってやつに彩りを与えてくれるものなんだよな。

なのに、俺たちは日々の生活に追われてその彩りへの道を歩むやり方すら忘れかけているってわけだ。

ところが、今という時代は友人との交流もいろいろな形がある。

SNS隆盛の今となっては、俺たちが学生時代の携帯電話すらなかったころの人間関係とは劇的に変わってきている。

今年の新人くんと昼飯を食べている時、会話をしていたんだが、そこで「ああ、コミュニケーションのやり方が変わってきているなぁ」と実感したことがあった。

俺の言っていることで興味が湧いたことがその新人君にあったとき、ごく自然に携帯を取り出して検索をし始めたんだよね。

そして、その検索結果を元に会話を広げ始める。

そうか、俺たちの人間性ってやつは、もはや自分たちの記憶だけでは構築されない。すでに俺たちはネットと一体になったコミュニケーションをとるようになってきているってわけだ

ネットを通じたコミュニケーション

ネットの存在はそんなふうに人間関係にも劇的な変化をもたらしている。

SNSでつながった今という時代は、直接会うという手段を必要としなくなった人間関係を新たに生み出している。

実際あんたにもfacebookや、LINEだけでやり取りしているヤツがいるだろう?

昔ならそんな関係は本当の人間関係じゃないって言ったこともあると思う。でも、今となっては合う前にいろんな企画について真剣に語り合ったり、何かを生み出すことを必至で共同作業したりと、実に様々なことがネット上で行われている。

そのそも人間関係に本当もウソもあったもんじゃない。人間がやり取りをすればそれが人間関係なんだからな。

だとすれば、俺たちは「新しく人に会っていない」とか「家族のための時間が必要だから人に会えない」とか言っている場合じゃない。

俺たちの時間はネットによってどんどん細分化されている。

その細切れになった時間を有効活用することで、様々な人との関係を作り上げていくことは可能なんじゃないか?

もちろん実際に会ってでしかやり取りできないことも普通にある。

いいたいのは、実際に会うまでのプロセスが昔に比べたら実に様々な手段が俺たちには提供されているってことだ。

なあ、あんたはどうだい?

俺たちは、俺たちの人生の彩りをどうやって加えていこうか?

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