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EV車を前提にした社会の危険性

あんたもEV車の普及を進める世の中の動きってのを見ているかい?

二酸化炭素排出量をSDGsにもとづいて削減しようって動きが世界的になっている中でEV車の普及ってのはそれと整合性をとる動きに見える。

ただなぁ。電気代は上昇の一方なんだよな。
まあ、ガソリン代もそうなんだけれどさ。

そんな不安感を抱えながらも東京では2030年までにEV車かHV車にすべての車を置き換えるなんて目標を掲げているらしい。

まあ、ウクライナ戦争が始まる前の計画だから、今はどうなのかわからないんだけれどさ。

今回はEV車について改めて眺めてみる回だ。

ちっと自分ごととして眺めてみようぜ。

EV車の燃費

まずはEV車の燃費ってのが気になるわな。

このサイトによるとこういう結果らしい。

エンジン車Aの燃費(0.07L/km、ガソリン代140円/Lと仮定)
1kmあたり0.07×140円=9.8円
EVの電費(交流電力量消費率155Wh/km、電気代25円/kWhと仮定)
1kmあたり155Wh×0.025円=3.875円

出典:上記サイト

おおう、EV車の方が安いんだ。
ただ、こいつにはエアコンの消費電力は含まれていない数字なんだそうだ。
まあ、ガソリン車についてもガソリンで発電しながらエアコンを動かしているわけだから、エネルギー効率を考えればEV車の方が有利になる感じかな?

EV車の充電時間

次に眺めるのは充電時間だな。

なにこれ。自宅で充電するとなると80km走る分の充電で8時間かかるの?

ガソリン車なら満タンにするのに数分だから、こいつはエライ差があるんだな。

自宅に駐車場と充電設備を持っているヒトもスゴい限定的なんだと思うんだよ。
そうなると急速充電設備ってのが生活圏内にイメージできる状態にならないといけないんだよな。

ぶっちゃけ、コンビニの駐車場で充電できますくらいの状況が必要になる気がするんだけれども、23区内でそんな場所を占有される状況ってえぐくね?

急速充電機ですら80Km走るための充電をするのに15分かかるとか考えたら実際問題どうやってEV車を運用すればいいのかね?

あ、あれか。
これからの月極め駐車場は急速充電設備があるのが大前提になるってことか?

でも、それってさ。
地震とかの天災が来たときにいっぺんに車というインフラが使い物にならない世界観になる気がするな。

被災地に物資を届けるにしても、充電しながら走らないといけないとなると、そもそも被災地にものを届けられなくならないか?

EV車の充電容量

そもそもEV車がどのくらい充電できるんだ?
EV車の代表と言えばNISSANのleafだよな。

さっきのサイトによれば62KWをためられるらしい。燃費を考えれば385Km走れる計算ってことだね。

災害時に途中でまるっきり充電できないって状況を想定すると片道190Kmくらいの範囲からしかものを届けられない状態ってわけか。

例えば東京から福島までは直線距離で241Kmらしい。
なるほど、すべての車がEV車になったら現時点では東京から福島に復興物資を届けられないし、福島から東京に復興物資を届けられないってコトになるのか。

結構エグくね?

電気は備蓄できない

こう考えてみると、電気ってのが災害に弱いって性質を持っていることがひしひしと感じられるわけだ。

なにしろ電気は使っているこの瞬間に発電しないといけないってのがある。

基本的に溜めておけないわけだ。

個体電池とかいろんな蓄電技術ってのは研究されているけれども、EV車に実用化されているって状態にまではなっていないと思うんだよな。

その状況でだよ。
大丈夫か?
EV車を前提とした社会を作ろうとして。

いや、たしかに二酸化炭素の排出量を押さえないといけないってのはわかるよ。
でも南海トラフ地震が確実に起きるという現実を前に、輸送インフラの根っこにある車ってのの脆弱性を高めるってのは悪手じゃないか?

なあ、あんたはどう思う?

俺たち日本にすんでいるヒトは車というインフラをどう考えていけば良いんだろうな?

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