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日々の振り返り

あんたのところには、家族がいるかい?

俺のうちには俺と妻と息子の三人ぐらしだ。小学校2年生の息子は日々出されてくる学校の宿題に立ち向かっている。

毎日国語やら算数やら複数の教科の宿題が出てくるんだが、その中で息子が一番苦手意識を持っている宿題がある。

それが日記だ。

本人に聞いてみると、「一番面倒くさい」そうだ。漢字の書き取りよりも、算数のドリルよりも日記が面倒くさいと言うんだよね。

今回は、この日記の面倒臭さってやつを深掘りしてみようかと思う。

何が出てくることやら。ちっと付き合ってくれよな。

息子の宿題「日記」

息子に出てきた宿題のうち、日記は大体3行程度の文章と、その時の気持ちをアイコン風に描くという内容だ。

まあ、小学校2年生の日記だから、文章の内容はだいたいがその日にあった事実を書いて、その感想を書いているって構造になっている。

その日記を書いている様子を見ると、何に苦労しているのかがちょっとわかる。
その日にあったことを思い出すのが一番苦労しているみたいだ。

遙かなる記憶をたどると、俺たちが小学生だった頃なんて、光の速さでいろんなことを忘れまくっていた気がするんだけど、あんたはどうだい?

忘れ物をするのはもちろん、習ったことを片っ端から忘れて、新しく習ったことをどんどん詰め込んでいった。
結果、くり返し使うことになったやり方だけが定着して自分のスキルと変化していったんだと思う。

実際、俺が高校で習っていた微分積分なんてかけらも覚えていないが、同時期に触れていたプログラムは未だに組めるしね。

つまり、小学2年生の息子が苦労しているのは「思い出す」って行為そのものだってことだね。

思い出すという作業

で、話を俺たちの日々の生活に向けてみよう。

俺たちは、日々の作業に追われながら、その日その日をそこそこの力を使いながら生きている。

で、日の終りに風呂に入って晩飯をくらい、酒をかっくらって寝る。

当たり前っちゃー当たり前なんだが、このサイクルの中に「振り返り」なんてものはほぼほぼない。

たまに職場仲間と呑みに行ったりすると、その「振り返り」なんてものが結構出てきたりするけれど、日常の生活の中ではあんまりないんじゃないか?

家に帰ってきて仕事の話を家族にするタイプの御仁も居るとは思うが、なんとなくだけれど、それって少数派なんじゃないかな?

でも、あれか。女性は割と仕事であった出来事を家族に話たりするイメージもあるし、ウチの妻もたまに話しをしてくる。
そう考えると、俺たちオッサンは女性に比べると振り返りのチャンスが少ないってことなのかもしれない。

では、この振り返りってのはそもそも必要なものなのか?

言い換えれば、息子に出ている日記の宿題の効果は何なのか?

これは、さっきも少し触れたけれど、経験をスキルとして定着させるという効果を狙っているんだと思うんだ。

息子の日記は、息子が経験した出来事を感情という栞と共に記憶として定着させる狙いがあるんだと思う。

では俺たちが日々の振り返りをすることで経験をスキルに昇華できるものだろうか?

少なくとも、その意識をして日々を過ごすことは何らかの意味がありそうだとは思わないかい?

まあまずは、今日、あんたの家族にあんたのことを話してみようぜ。

俺も俺の家族に話をして見るからさ。

あんたはどう思う?

俺たちの日々には何かお宝が埋まっていると思うかい?

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