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大阪・関西万博という足かせ

あんたも大阪・関西万博の開催に対してまあまあな反対意見が飛び交っているのを眺めているかい?

何も考えないで国が支出する分に関しては、要するに国債で賄うんだから別に良いんじゃん?って思ってたんだけれど、国の負担分は全体の三分の一だけで、残りは大阪市と大阪府が全体の三分の一、残りは民間で負担するってことらしい。

で、建設費の見込みが資材高騰でえぐいことになっていて、その三者が四苦八苦しているってのが現状みたいだな。

そもそも万博というイベントが今という時代にどのくらいのポジティブな効果を残せるのかみたいな意見もちらほらあるっぽい。

今回は大阪・関西万博というイベントにお金が動くってことについて想像を働かせてみる回だ。

ちっとこの国や地方自治体が絡んでのイベントってのについて考えてみようぜ。


大阪・関西万博の目的

そもそもこの大阪・関西万博ってのは何のためにやるもんなのか。


出展:上記サイト

実にえぐいな。
要するに大阪や関西の経済を活性化するのが目的でございときたもんだ。

広げたとしても日本の経済のためのものってことだろ?

これってさ。
日本以外の国のヒトが参加する大義名分になってなくないか?

ぶっちゃけ、この大阪・関西万博が開かれたとしてだ。
そこに行くヒトってのは、まあ日本人だよな。
つまり、出展者側から見ると、日本人にアピールすることでどんな利益を得ることができるのかってのがポイントになるわけだよな。

で、今の日本の経済状況ってのは実にしょっぱい。

円安ってのが進みまくっているから、諸外国から見れば日本の持っている財やサービスを手に入れるためのコストってのは下がっているわけだけれど、日本に何かを売るとなると、逆に安くしないと売れないって状況にある。

売り手の立場から考えたら、日本という市場はそんなに魅力的には見えないと思うんだよな。

つまり大阪・関西万博に出展するってメリットが直接的には感じることが難しい状況にあるって見えるんだよ。

じゃあ、出展することで何らかのイメージ向上につなげることができるのか?

それも難しい。
なんつっても「日本」という世界から見たら一部のヒトのためにやるって目的で書いちゃってるんだもん。

諸外国から見たら、こんなの「日本が困っているっぽいから恩を売ってやるか」くらいの意味しかないってなるよな。

大阪・関西万博を中止にできるか

そんな風に大義名分すらも用意できないイベントなんだから、失敗するのは火を見るよりも明らかじゃんか。

なら、いっそのこと止めちまえって声が上がっているのが今ってわけだよな。

でもさすがにそいつは無理筋ってやつだよな。
なんつっても、もうすでにお金もヒトも動いちまっている。

いわゆる建設費については進行基準による売り上げ計上だから、影響としては最小限かもしれないけれど、すでに大阪・関西万博のイベントを前提にした経済活動は動き始めちまっている。

つまりそのイベントありきで飯のタネを計画しているヒトが結構いるってことだ。

そいつをイキナシやめちまったら、関わっている企業としてはたまったもんじゃない。
中小企業の場合は存続の危機に見舞われるようなところも出てくるだろう。

この「走り始めちゃっているから」って理由は日本維新の会の馬場伸幸代表もおんなじ趣旨の発言をしているらしい。

いまさら止めたら日本の信用が落ちますぜって話。

でもさ。
ぶっちゃけ国が三分の一のお金を出すってのに対して、俺たち日本に税金を納めている立場のヒトがだ。
なんか説明してもらいましたっけ?ってのが正直な感想なんだよな。

ぶっちゃけ、大阪・関西万博を開かれたとしても、卵の10個パックの値段が下がるわけでも、俺たちの給料が上がるわけでもない。
直接イベントにかかわる仕事を受注している会社ならまあ、わからんでもないけれど、大阪・関西万博のついでに俺らの仕事にお金を落とそうって物語が想像できないんだよな。

その意味では最初に取り上げた大阪・関西万博の目的ですらまともに共有されていないってわけだ。

でも、その直接的にかかわっている企業を切り捨てるって判断もできない。
でも、資材は高騰して、費用は無尽蔵に上がっていく。

なあ、あんたはどう思う?

この大阪・関西万博というイベントをなんで俺たちはこんな形にしてしまったんだろうな?

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