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俺たちの理解と平和

あんたは世界がドンドコきな臭くなっているのをどんな気分で眺めている?

象徴的とも言えるほどのインパクトで始まってしまったウクライナ戦争。
そのウクライナ戦争と桁が違うほどの犠牲者を出しているイスラエル内紛。
調べてみると、ホントに数え切れないほどの争いが世界を満たしているのがわかる。

敵という物語は仲間という物語を維持するためにどうしても必要なものなのかもしれないと暗鬱とした気分になるよな。

なんかヴィンランド・サガのトルフィンの「敵などいない」ってセリフが思い起こされるぜ。

でも、トールズみたいにヒトがみな強くなれるわけじゃない。

俺たちは現実的に俺たちではないヒトを恐れながら「今」を維持したいと願い続けている。

そのために、俺たちヒトは「俺たちではないヒト」を恐れて軍備を整える。

今回はそんな軍備を眺めてみる回だ。

ちっと俺たちがどれだけ「俺たちではないヒト」をおっかながっているかを眺めておこうぜ。


音を出さない潜水艦

なんかネットを眺めていたら、こんな記事を見つけたんだよ。

キャタピラー・ドライブ?
なにそれ海底をゴリゴリ進むの?
それって音すごくね?

そんな印象で読み始めたんだけれど、詳しい理屈はわからんけれど電磁力だけで推進力を得る仕組みらしい。
これで動く潜水艦は自然界にあるノイズと区別つかないので、事実上今までのソナーで検知出来ないんだそうだ。

日本でもこの方式の潜水艦は実験されていたんだけれど、手漕ぎボートくらいの速度しか出なくて、実用化には至らなかったんだそうだ。

それをどうもアメリカでは実験を進めているらしい。

これが実用化されたら、原子力潜水艦の無限とも言える電力と合わさって世界中のいつどこでも攻撃能力を行使出来るという意味になる。

制海権という概念が覆りかねない。

ただ、同時にキャタピラー・ドライブで運行される潜水艦を見つける技術も研究されているらしい。

いやはや、「いたちごっこ」とはまさにこのことだと思うよな。

大和の主砲で撃ち抜けない戦車

よく知らんかったんだけれど、現代の戦車は戦艦大和の主砲でも装甲そのものを撃ち抜くことは出来ないんだそうだ。

ただ、その威力で戦車そのものが吹っ飛ぶらしいね。なるほど。

まあ、戦艦という形態そのものがもう無いからそこを考えてどうすんだって話かもしれないけれどね。

でも、その頑丈な戦車でもウクライナ戦争ではロシア側の被害が出ているなんて話も聞く。

ロシアの戦車が古いものを使っているってことなのかな。
まあ、そういうこともあるのかもしれない。

核という究極の手段

でだ。
この軍備というのを究極まで進めると、現代では核ということになる。

実に厄介なのが、この核。
持っているということだけで抑止力になるのは、まあそういうものだと考えるとして、使われた瞬間に地球全体がヒトの住めない場所になる可能性を持っているってことなんだよな。

アメリカで5200発。ロシアで5800発もの核を持っている。

で、核戦争が起きたらもう止めるすべがない。

「冷戦は終わった」という状況はウクライナ戦争によって事実上無効化されてしまった。

この絶望的な状況に加えて、通常戦力による虐殺とも言えるようなイスラエルの内戦も始まってしまった。

更にはイスラム国はその核を保有しているロシアの首都モスクワでテロを起こしている。

導火線に火を付けることになるかもしれないことをものすごい小さな集団が起こしてしまえるってことを世界に見せてしまった。

そうなんだよ。
俺たちは誰でも世界を滅ぼすきっかけを作ることが出来るってことを知ってしまったんだ。

俺たちが平和を考えるってこと

そんなふうにさ。
俺たちは世界の不安定を作り上げる事が出来るような世の中になった。
逆に言えばだ。
俺たちは世界の平和を作り上げることだって出来るはずだよな。

そこであんたに問う。

俺たちはわかり合うことで平和を作りたいか?
俺たちは敵を滅ぼすことで平和を作りたいか?

求めるものは平和なことに変わりは無いと思う。

その上で、どんな手段を取るのかって話だ。

なあ、あんたはどう思う?

理解できない「やつら」を「俺たち」にするためには何が必要なんだろうな?

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