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マイナンバーカードのリスク

あんたもマイナンバーカードと保険証が一体化するって法案が衆議院を通過したってニュース見たかい?

いやさ。
これなにげにエグくね?

一旦は医療費の話だから良いか知らんけれどさ。
この法案が通ったことで、各医療機関がマイナンバーの正当性をチェックする義務が出てきたってことだべ?

なんなら、マイナンバーって言う究極の個人情報を町医者を始めとした医療機関にさらけ出さないとならないぜって衆議院が決めちまったってことだ。

おいおい、マジか。

そんなセキュリティリスクを社会で負うってか。

今回はそんな決定がもたらす事を想像してみる回だ。

このやばい感じがプンプンする衆議院の決定を考えてみようぜ。

医療現場のリスク

まず考えておかないといけないのは、マイナンバーが漏洩したら何がおきるのかってことだよな。

マイナンバーを管理する側、今回で言えば町医者を始めとする医療機関はどんなリスクを負うのか?

このサイトによれば、こんなリスクを負うことになるらしい。

  1. 民事訴訟

  2. 刑事罰

  3. 行政処分

  4. 風評被害

民事では、一人当たり3万円くらいって事例もあるらしい。
刑事罰では4年以下の懲役なんてのが法律で定められている。
行政処分では立入検査なんて求められたりするから、対応費用はシャレにならない。
風評被害にいたっては無限に被害を被り続けるやつだ。

このリスクをだよ。
町医者に担えってか?
無理だろ。マジで。

当然、何らかのシステムを導入してそのリスクに対応する必要があると思うんだけれど、その費用誰が持つの?
現場に負担させるの?

システム屋の俺が言うのもなんだけれどさ。
バカジャネーノ?

町医者だって民間企業なんだぞ?
利益出さないと食ってけないんだぞ?

個人側のリスク

マイナンバーカードそのものを提示する機会を増やされる俺たち個人にも当然リスクがある。

保険証であれば、名前と生年月日くらいの情報しか記載が無いので、個人を特定するのは結構難しい。

ところがマイナンバーカードともなると話は別だ。
今後いろんな公共サービスとマイナンバーカードが紐付けられることが想定されるしね。

そうなったらマイナンバーが誰かに漏れたときのリスクは今の比じゃなくなるのは想像に難くない。

そして、保険証の代わりにするってことはマイナンバーカードを持ち歩けって意味と同義だよな。
だっていつ怪我や病気になるかなんて誰も想像できないんだもんよ。

そんなリスキーなカードを日常的に持ち歩けってか。
いや、おっかなくって外も出歩けないぞ。マジで。

マイナンバーカードを推進する理由

そんなリスクだらけのマイナンバーカード。

なんで政府はそんなものを推進しようとしているんだろう?
ワリカシなりふり構わず推進している様に見えるもんな。

ははぁん。
要するに、個人の銀行口座を特定しやすくするのが目的ってことか。

そうすれば、いざとなれば政府の力で個人の銀行口座の金の出入りを抑えられるから、税金のトリッパグレも無くなりますよってスンポーか。

いや、脱税はダメよ?
でもさ、さっき書いたようなリスクを企業側や個人側に背負わせるならだよ。
確定申告の手続をだよ。
政府側がある程度肩代わりするくらいの手間暇を何とかするくらいの事してくれないと民間側は割に合わない気がするのは俺だけか?

行政の効率化。

それは言い換えれば、公務員の給料を抑え込むって意味だべ?

なに?それは良いことだろって?

そんなわけあるか。
だって、それってその公務員が世の中で買い物できる量を減らすって意味だぞ。
それは同時にその買い物をされる企業の売上を減らすって意味だぞ。
そして、買い物を直接される企業が仕入れ量を減らすって意味だぞ。
回り回って世の中全体の景気を冷え込ませるって意味だぞ。

民間企業の業務効率化は必要だよ。
だって、利益を得るってのは民間企業の目的なんだから。
コストを抑えるための努力ってのは必然だ。

でも行政は?
業務効率化の上で行政サービスをもっと増やしてくれるの?
その効率化の分の作業量を何に回すかってのをセットで提示してくれないと、そもそもその行政の効率化ってやつを手放しで賛成できないじゃんか。

なあ、あんたはどう思う?

この行政の効率化ってのを俺たちはどう眺めていけば良いんだ?

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