ゲームの物語の行間
あんたもゲームがスキかい?
俺くらいになるとゲームがスキってよりは生活の一部みたいなもんだってなるわけだが、そんな俺とゲームとの関わりってのは考えてみれば40年以上って事になると思う。
※ダメ人間っていうな
いわゆるテレビゲームとしては「ピンポン」からやってたもんな。
そんなゲームってのは昔は行間を読むってのがめちゃくちゃ必要な遊びだったと思う。
今みたいに美麗な画面ですべてを表現してくれるテクノロジーがなかったからね。
今回はそんなゲームの行間を読むって遊びについて思い出してみる回だ。
ちっと昔の少年がどんなこと考えて遊んでたかってのに付き合ってくれよな。
ゲームの設定の外
今回このテーマを考えてみるキッカケをくれたのはこのnoteだ。
たまごまるさんは「お前ぶっとばす企画」に乗ってこの記事を書いてくれたんだそうだ。
お前ぶっとばす企画ってのはこれね。
もう企画は完了したんだけれど、結構色んなヒトの個性を引き出しているいい企画だったと思う。
#地味に自分も参加させてもらってる
で、たまごまるさんのこの記事で触れられているのはゲームでのぶっとばすって企画にのってゲームでのぶっとばすを取り上げてくれている。
そこで取り上げられたゲーム。
それがスマブラだった。
俺はスマブラは息子がやっているのを脇から見ているだけくらいの知識しかないんだけれど、この記事で書かれているスマブラのホームランコンテストの下りがしびれるわけよ。
スマブラのホームランコンテストってのは、サンドバックをバットでタイミングよく叩いて、どんだけ遠くに飛ばせるのかってミニゲームだ。
で、スマブラってやったことあるヒトは知ってると思うけれど、色んなゲームのキャラクターを操って戦い合うってゲームなんだよな。
その中にはマリオのピーチ姫とかも普通にいる。
そのピーチ姫がだよ。
ホームランコンテストで無抵抗のサンドバックを空の彼方にまでぶっとばすって姿を見て「お前がクッパ倒せよ」って感想をたまごまるさんが取り上げてくれているんだ。
これめちゃくちゃオモロイじゃんか。
この作品の外の世界の広がりを感じさせるようなところ。
これを見て、「ああ、俺も昔そう言う想像遊びしてたなぁ」って思い出して今これを書いているわけだ。
行間にハマったゲーム
多分、俺が一番行間を読むという作業にハマったゲームは何だってなるとウィザードリィになると思う。
わかるヒトにしかわからない言い方をするとレベル80サムライ一人でワードナーの間でワードナーよかバンパイアロードのほうが強くね?とかそれよかフラックのが嫌じゃね?とか思いながら楽しんでたわけよ。
で、このゲームってのはワイヤフレーム型の3DダンジョンRPGってやつの元祖って言われているゲーム何だよ。
昔のゲームだから、物語に対する説明ってのが極めつけに少いんだ。
挙句の果てに、最終ボスであるワードナーを倒したらトレボーって王様が勲章くれるんだけれど、ゲームがそこで終わらないのよ。
で、もう一度ワードナーのいたところに行ってみると、普通の顔してワードナーがまた出てくるんだ。
で、もう一度ワードナーを倒したら、またトレボーが勲章をくれる。
……いやなんなんだって少年の俺は思ったわけだ。
そこで、行間を読む作業が始まる。
これ、トレボーとワードナー裏で組んでんじゃね?ってさ。
読んだ行間の先
当然ながらゲームの中の表現ではそんなことを教えてくれない。
ただ、無限に地下迷宮をうろつきまわる冒険者の俺と仲間がいるだけだ。
そこで俺は考える。
トレボーの目的ってなんだ?ってね。
無限に湧き続けるモンスター。
それと戦い続ける無数の冒険者。
冒険者たちは戦い、傷つき、老い、そして死んでいく。
その冒険者と新米の冒険者が一緒に戦うことで、新しい世代の冒険者が育っていく。
そして、その新しい世代の冒険者も無限に復活し続けるワードナーに挑んでいく。
少年の俺は考えた。
なんでトレボーもワードナーも死なないんだ?ってね。
多くの冒険者の屍を積み上げていっても、この二人だけは決して滅びない。
きっとこのゲームの中の冒険者たちも同じことを感じているはずだ。
でもこの迷宮の戦いから逃れる事は出来ない。
戦って戦って戦って、最後には命を燃やし尽くす。
この状態に対して、底知れない何かを感じてはいたものの、少年の俺には答えを出すことは出来なかった。
ではオッサンの俺は答えを出せるのか?
おためごかしに「人生なんだろ?それが」くらいのことは言えるかもしれない。
じゃあ、なんでヒトは生まれて死ぬまで「戦い続ける」必要があるのか。
それには「生まれたんだから仕方ない」って逃げの言葉しか紡ぐことが出来ない。
なあ、あんたはどう思う?
ゲームというメディアから受け取った「何か」をどう感じることで何を生み出せるんだろうな?
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