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ジェンダーギャップ指数の示すもの

あんたはジェンダーギャップ指数って言葉をニュースで聞いたりしているかい?

いわゆる男女間の格差がどんだけあるんだって指標らしいんだけれども、コイツは世界経済フォーラムってところが取りまとめている指標なんだそうだ。

で、この2021年の値が発表になって、日本はこのジェンダーギャップ指数で測ると152カ国中120位って順位になるんだそうだ。

これを聞くとさ、「おいおいどんだけ女性差別がはびこってんだよ日本」ってなるんだけれども、実際のところそんな実感あるかい?

少なくとも俺の周りで一緒に働いている女性は差別されているなんてことを嘆いているのを聞いたことがないし、俺だって女性を差別しているつもりは毛頭ない。

これは周りにいる男性を見回してもそうで、「これだから女性は」なんてこと言おうものなら袋叩きに合う感覚すらある。

なのになんで日本はジェンダーギャップ指数がよろしくないって評価を受けているんだろう?

今回はこのジェンダーギャップ指数ってやつについて調べてみる回だ。

ジェンダーギャップ指数が俺たち日本をどう評価しているのか、一緒に見てこうぜ。

ジェンダーギャップ指数を構成する要素

まずジェンダーギャップ指数ってのは何で計算されるのか?

ざっくり4つの分野に対して女性÷男性で指数化するものってことらしい。

つまり1.0に近ければ平等だし、少なければ女性が不利な状況になっているって指標なんだそうだ。

でね?4つの分野ってのが「政治」「経済」「教育」「健康」ってことなんだそうだ。

その各々でもう少し細かに設定されている指標があるわけだ。

「政治」であれば
・女性議員比率
・女性閣僚比率
・女性元首在任
の3つで計算されるんだそうだ。

あれ?これってさ、女性差別とはあんま関係なくないか?

少なくとも、女性議員の比率って選挙の結果としてそうなっているんであって、民主主義を歪めてでも女性議員の比率をあげないとおかしいってことなのか?
それとも選挙で女性議員が勝てないような日本の民主主義がおかしいってことなのか?

「経済」であれば
・労働力比率
・賃金格差
・所得格差
・管理職比率
の4つで計算される。

この辺は差別ってより格差の問題ってことなんだろうな。
俺らみたいな技術屋の場合はこの辺の差って生まれにくいところはあると思うので、実感はないんだけれど世間一般では格差があるってことなんだろう。

「教育」であれば
・識字率
・初等教育
・中等教育
・高等教育
の4つだそうだ。

ちなみに識字率と初等教育ではジェンダーギャップ指数1.0。
つまり完全に平等ってのが日本の状況なんだそうだ。

中等教育以降の進学率が女性が低いってことらしい。
にしても0.953とか0.952って数字らしいから不平等って言って良いのかは結構微妙な感じだね。

「健康」であれば
・出生性比率
・平均健康寿命
の2つだそうだ。

ちなみに出生性比率はランキングで152カ国中1位だそうだ。

平均健康寿命は72位なんだけれども指標は1.04。女性の方が健康で長生きっって結果だ。
それで74位とか言われてもなぁって感じがするよな。

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ジェンダーギャップ指数は幸福度と因果関係がない

こうしてジェンダーギャップ指数の中身を見てみると、それは問題だなぁって部分とそれがどうしたよ?って部分がごちゃまぜになっている感じがするのは俺だけかね?

で、肝心なのがどんだけのヒトが幸福と感じているのかってことだと思うわけよ。

で世界価値観調査というところが幸福度の男女差を調べているってのがあったんで見てみる。

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これを見ると日本って一貫して女性の方が幸せを感じているんだよな。

最新のランキングだとフィンランドに次いで日本は2番目に女性が幸せを感じている国なんだそうだ。

あれあれあれ?
ジェンダーギャップ指数の話とだいぶ違くね?

つまりだ。
ジェンダーギャップ指数で取り上げられている要素は女性が幸せになる要素じゃないってことなんだよな。

それってさ、ジェンダーギャップ指数のランキングを上げることってあんまり意味ないって言ってないか?

なあ、あんたはどう思う?

俺たちが求めているのは女性に働いてもらうことか?
それとも女性に幸せになってもらうことか?

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