吉本興業2.0・「新世界」を読む
ようこそ「新世界」の世界へ。
この記事はお笑いコンビキングコングの西野亮廣さんの著書「新世界」をその章立てごとに読み解くことで、より「新世界」という作品をあんたに楽しんでもらうための記事だ。
今回は18回目。「吉本興業2.0」の章を読み解いていこう。
目次はこちらね。
吉本興業って会社のイメージ
あんたは吉本興業って会社にどんなイメージをもっているんだろうね?
薄給でお笑い芸人さんを使っても受けている会社とかそんな感じかもしれないよね。
実際問題、あのダウンタウンの松本さんですら、あまりの薄給っぷりに社長に直談判してギャラを上げてもらったって経緯があるらしい。
でもこれは「ダウンタウンの松本」というネームバリューが「吉本興業の松本」というネームバリューよりも遥かに上回っているからこそ出来る芸当だよね。
実際は数多くのお笑い芸人さんの作り上げた利益を劇場運営費などに回して、新たなお笑い芸人がお笑い芸人として活躍できる場を作り上げたりしているって姿もあるんだけれど、そのあたりは直感的には俺たち庶民は理解しにくいところがあるのかもしれないよな。
実際、多くの吉本興業に所属しているお笑い芸人さんは不満を抱えているって話もよく聞くしね。
吉本興業という会社が抱えている課題を紐解く
まあ、このお笑い芸人さんの不満ってやつの本質は何なのか?
そのあたりから西野亮廣さんは整理してくれている。
課題は2つ。
(1)ギャラが安い
(2)仕事を回してもらえない
なんともシンプルだ。
新世界の中で、この2つの課題をクリアするために必要なもの、その中核にあるものを「吉本興業の売上を上げること」と整理してくれている。
つまりギャラを上げるための原資を作るところからデザインしないと、吉本興業という会社が継続できないってわけだ。
吉本興業という会社はさっきもちっと触れたように「無名の若手芸人さんにお笑い芸人としての活動の場(劇場とかね)を提供する」って役割もあるわけだから、会社としての存続ってやつはお笑いという文化を継続するって意味に直結することなわけだ。
ギャラを上げたから会社が存続できませんとかありえないよな。
そこで西野亮廣さんは考えた。
だったらお笑い芸人が自分で仕事をとってくるための仕組みを作っちまえばいいんじゃね?ってね。
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