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政治と庶民と企業と俺たちの選択

あんたは今の政治をどう捉えている?

コスト・プッシュ・インフレってのが始まってからこっち、俺たち庶民も、その庶民から利益を得ている企業群も、政治家や官僚に携わっているヒトも、誰も彼もが疲弊していると思うんだ。

そんな風に誰も彼もが疲弊しているのに、誰もこの状況を打開できてはいない。

俺たち庶民は言う。
「政治家がわかってないからだめなんだ」と。

企業は言う。
「政治家が利益を奪う仕組みを作っている」と。

官僚は言う。
「政治家のヒトが納得しているから我々は間違っていない」と。

では、政治家は?
「政治家はお互いの利益関係を守ることを出来ないと何も出来ない」と。

今回は今の状況を作り上げたのは誰なのかってのを整理してみる回だ。

ちっと、責任の在り処ってのを考えてみようぜ。

今の状況

まあ、まずは今の状況って一言で言っても「どのことですっけ?」ってなるから、今の世の中で俺が思うでっかい課題ってのがなにかを整理してからだよな。

俺が思うに、こんなところが主な課題だよな。

(1) 景気が悪すぎて個人の可処分所得が減りまくってる
(2) 周辺諸国の軍事力が高まっているのに対応できる防衛力がない
(3) 年金を始めとした「働く能力がないヒト」を救う資金が少ない

もちろん流行り病による命の保全とか道路や鉄道、橋梁などの老朽化によるインフラの不全ってのもあるけれど、恒久的にマズイのはこの3つだと思うんだよな。

で、そいつらの課題に共通すること。
「お金がない」だ。

俺たちは「お金がない」ことで困っているわけだ。

「お金がない」のは誰の責任か

ぶっちゃけ「バブル」と呼ばれていた時代はお金があったわけだ。

ところが、あれよあれよと言う間に「バブル」がはじけ、それ以来転げ落ちる様に景気は縮小してきた。

これは誰のせいなんだろうか?

みんなが悪者にしているように見える政治家の責任か?

それは一つの考え方ではあると思う。
でもちっと考えてみようぜ。

政治家を含む俺たちの関係ってのをさ。

大体の感覚で言えばこう言う関係だよな。

俺の思うめちゃざっくりした関係

この関係の結果としての今ってわけだ。
そうなんだよ。

庶民が何も考えてないんだよ。

この図には書けなかったけれど、庶民には実に多くの圧力がかかっている。
庶民に圧力をかけているのは企業だけじゃない。

周辺のヒトの意見。
ネットでの意見。
自分たちが生き残るための実情。

それらが複合的に絡み合って俺たち庶民は政治家を選んだり選ばなかったりしているわけだ。

なら誰が今の状況を作ったんだ?

様々な圧力の結果として今を選んだ庶民か?
利益を出さなければいけないという資本主義の至上命題に従ってきた企業というヒトの集合体か?
国民の意見が一部企業の意見で構成されていると認識した政治家か?
それとも調整につぐ調整で各々が望んでいた状況をないがしろにしてしまった政治家群というヒトの集合体か?

力がないという罪

そう考えてみるとさ、過去には日本は経済的に結構潤っていたわけじゃんか。

で、その時の内閣総理大臣を思い出してみる。

田中角栄。
中曽根康弘。
小渕恵三。

これは俺の想像だよ?

これらのヒトたちは、意志の力ってのが一つ抜きん出いた気がするんだよな。

悪い意味では小泉純一郎さんが挙げられるとは思うけれど、この意志の力ってのに庶民は寄り添っていたと思うんだ。

この良い悪いってのは俺の意見でしか無いから、単純に力の強弱って思って読んでほしい。

で、今の岸田内閣。

……弱くね?

確かに外交や内政において、はっきりとわかりやすく言ってくれている。
ただ、なんだろうなあ。
岸田さんの意思がそこにあるように思えない。

検討使なんて揶揄されているけれど、そこよりも「日本をどうしたいのか」ってことが俺のような庶民には理解できないわけだ。

例えば消費税増税を考えているなんて話がある。
もちろん、財源を確保しなければサービスだけ拡充するってことに大きなハードルがあるのはわかるんだよ。

でもさ。

岸田さんは今、死にかけている国民を救いたいの?
それとも死にかけている国民を見殺しにしてでも継続できる政府ってのを維持したいの?

この二つの選択肢だとしたら、たしかに俺も後者を選ぶ。

ただ、「継続できる政府」ってそのやり方だけだってどうして思ったんだ?

なあ、あんたはどう思う?

俺たちが生き延びるために、誰にどんな選択を迫れば良いんだろうな?

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