ハッピーさん

ドゥーマルの木代表 / 真面目に遊ぶ「ロマンの会」主催 / 関心は人、旅、暮らし / …

ハッピーさん

ドゥーマルの木代表 / 真面目に遊ぶ「ロマンの会」主催 / 関心は人、旅、暮らし / 旅する気持ちで日々パンを焼いています。/webデザイン/シタール奏者 https://dumarnoki.stores.jp/about

最近の記事

podcast ことのままラジオはじめました

こんにちは podcast番組「ことのままラジオ」はじめました。 https://open.spotify.com/show/0xnpGGoXAXvtE4WGheaHIo? 宮城県で妻と二人で営んでいるお店のことや、 手仕事の話、旅の話、日々の小さな気づきについてお話ししています。 noteには「ことのままラジオ」で配信した内容を文字起こしして、少し手直ししたものを書きのこしていきたいと思います。 現在#30まで配信していますので、少しずつ文字起こししていきます。

    • 砂漠の遊びかた。

      タクラマカン砂漠遊び。 ⁡ 見わたすかぎりの砂漠に、 ⁡ 夜になるとぽつりぽつりと灯りが浮かぶ。 ⁡ 見わたすかぎりの一面の砂漠と思った場所にも、 ⁡ 人の奇蹟が在る。 ⁡ あの一軒では、食事をしていたり、読書をしたり、思索したり、打ち明け話をしたり、 ⁡ それぞれの糧を求めて、それらの灯りは、ぽつりぽつりと光っていた。 ⁡ 特につつみしやかな灯りに、静かに思いを馳せる。 ⁡ 数えられる程度の灯りと数え切れない程の閉ざされた窓々、 ⁡ そこに眠る人々、雲に隠れた星々が存在す

      • オープンな時代に。

        食卓やレストランの一枚のプレートに盛られた一切れのパンには、 ⁡ 誰かのものすごい愛や想いが込められているかもしれないし、 ⁡ 事実としてなにもないかもしれない。 ⁡ 食べる人の想像や物語が込められるかもしれない。 ⁡ 作る人と、食べる人、 ⁡ 物語を語るのはどちらか一方ということでもなく ⁡ 食べる人が、自由に感じて、自由に語るから面白い。 ⁡ たとえそれが作り手の語ることと異なる語りでももちろん構わない。 ⁡ だから世界は複雑に広がって、 豊かになっていくのだと思う。 ⁡

        • ありのまま、共感できないまま、持ってかえろう!

          ありのままを見るのはむずかしい。 遠くまできたなぁ。 なんとなく旅をすることに慣れてきたような気がしてきたと同時に、 違和感が絶えず溢れていた。 カメラを向けて、 壮大な風景を切り取って、 いい瞬間だけをねらって、 あれ?そういうことしにきたんだっけ? これ持って帰っていいんだっけ? この町の記憶はこれでいいんだっけ? そもそも、ここに浸ってるのか? ほんとうは、 自分には遠いものを探しにきたはずなのに、 すでにある「自分で」、理解しようとしているよ

        podcast ことのままラジオはじめました

          「またね。」 曖昧な約束に込めた想い。

          「またね」 ⁡ 普段、普通に交わす言葉に多くの思いを馳せた。 ⁡ 旅は、 ⁡ ある人にとっては短くて、 ⁡ ある人にとってはとても長くて、 ⁡ ある人には狭く、 ⁡ ある人には広い。 ⁡ 偶然、居合わせたその時、 ⁡ 多くを語り合う関係になることもあれば、 ⁡ 伝わらない言語で紡いでいく関係もある。 ⁡ ⁡ 誰かが次の土地に向かうとき、 ⁡ 「またね」って ⁡ 少しつよめの握手をする。 ⁡ そのとき、 ⁡ 文字通り、「また」を願う。 ⁡ 当時SNSアカウントを持っている人はそ

          「またね。」 曖昧な約束に込めた想い。

          インドのお買い物。粋なはからい。

          ⁡ ⁡ インドの通貨はルピー。 ⁡ ルピーの下にはパイサという単位がある。 ⁡ 基本的にはルピー単価で値段がつけられていたので、 パイサを支払うことは稀。 ⁡ それでも実際の支払いにはVAT(税)が付くので、 計算上はパイサが発生する。 ⁡ VATのパイサは切り上げ・切り下げして、 ルピー単価で値付けしてくれているのだけれど、 ⁡ もちろんそうでもない時もあり、おつりにはパイサが発生する。 ⁡ だけどお店も自分もパイサを持っていない。 ⁡ そんなときはお釣りがないから、

          インドのお買い物。粋なはからい。

          摩訶不思議中国。

          ⁡ 中国といえば、 ⁡ 旅の中で、一刻も早く通過してしまおうと思っていた場所。 ⁡ 当時のイメージといえば、 ドラゴンボールやらんま1/2や水墨画で見る神秘的な風景か、 メディアによる負の情報か・・。 ⁡ どちらかにしてもベトナムから入国してチベットを超え、 ネパールに入国するまでを、 ⁡ 中国のフリービザでの滞在期間、2週間ですーっと駆け抜けるつもりだった。 すーーーーっと。 ⁡ ⁡ ⁡ しかし、いざ入国してみると、 なかなか抜け出せない。 ⁡ 選ぶことなく入る食

          摩訶不思議中国。

          旅と旅先とコミュニティ

          ⁡ 旅先には僕の思う理想のコミュニティが形成される”可能性が”あると思っている。 ⁡ ⁡ チームでもなく、グループでもなく、コミュニティ。 ⁡ 目的のない集まりというか、 ⁡ いろいろな立場のいろいろな人が、いろいろなカタチで居れる場所。 ⁡ 制約もなく、”居続けなければいけない”ということもなく、 ⁡ インセンティブもない。 ⁡ 互いに”役に立つ必要”もなく、 ⁡ いつでもフェアで、 ⁡ 誰かが明確に中心にいない場所。 ⁡ 達成の価値観はなく、ただ「居る」だけ、 ⁡ 永続性

          旅と旅先とコミュニティ

          いい匂い、新しい感覚との遭遇。ガンガーに浮かぶマリーゴールド。

          世界は匂いに満ちていて、 インドのバスや電車はこれまた独特の匂いが漂っている。  旅の移動は主に長距離バスで移動するのですが、 最近では窓の開かない空調車両が多く密閉性も抜群!  こうなったらそれが芳しい匂いでも、 芳しからず匂いでも堪能するしかない。  こんな場面で人間の身体の構造に感謝。 人はそれしきの匂いでは死なない。  匂いとはその土地の生活スタイルや食文化から身体に染みつくもの。  環境によって淘汰され嗜好されるように

          いい匂い、新しい感覚との遭遇。ガンガーに浮かぶマリーゴールド。

          旅を終えるか、旅をつづけるか

          エベレストベースキャンプにたどりついたのは、 旅を始めて4ヶ月くらい経った頃だったと思う。  その4ヶ月の間で、 今までに見たこともないものを目にし、 知らない食べ物を食べ、 知らない言葉を喋り、 知らない気持ちになった。 まだまだ帰国の予定もなかったし、帰国したいと感じたこともなかった。  エベレストベースキャンプに到着し、 大きさが分からないくらいに壮大な自然の中で、 初めて、「帰国」というワードが頭に浮かんだ。  美しいものが多すぎて、知ら

          旅を終えるか、旅をつづけるか

          アシュン・ボシュン。インドごはんがくれた幸せ。

          ⁡ すっかり忘れてたインドごはんの好きなところ。 ⁡ ⁡突然伺うことになってしまっても大歓迎される。 ⁡ 玄関で大きく手を広げて家に迎えられて、 ⁡ アシュン・ボシュン(どうぞ、座って)。 ⁡ 立派な椅子や、きれいな更紗や刺繍がされた布が敷かれたベッドに腰掛けられることを勧められる。 ⁡ あまーいおやつとチャイでもてなされて、 ⁡ 話が通じようがなんだろうが、なんでも受け止めようとしてくれるからおしゃべりに花が咲く。 ⁡ そこううしている間にどんどこお料理が運ばれてくる。 ⁡

          アシュン・ボシュン。インドごはんがくれた幸せ。

          昨日よりももう少しだけ遠いところに。

          昨日よりももう少しだけ遠いところに、 ⁡ 昨日よりももう少しだけたどり着きたい。 ⁡ 場所にも人にも。 ⁡ そんなことを感じたラオス、ドンデット島。 ⁡ メコン川に沈む夕陽がきれいで、明日もその夕陽を見たい、 ・・という理由だけでもう一泊、もう一泊。 ⁡ そのときは本当に「夕陽が・・」と思っていたのだけれど、 ⁡ 今思い返すと、 ドンデット島で流れていく1日が、1時間が、1分が、 とてつもなく心地よく愛おしかったのだと思う。 ⁡ 退屈なのがバレて村の男衆に道路の舗装

          昨日よりももう少しだけ遠いところに。

          旅の原動力。出会ってくれてありがとう。

          すれ違いに目が合って微笑む。  僕たちの関わりはそれだけ。  また会う約束をするわけでもなく、それぞれがその場を後にする。  こういうなんでもない瞬間、心から思う、旅っていいなぁと。  自分が今いる場所以外にも無数の場所があって、無数の人がそこにいて、無数の生活がそこにはある。  自分がいるのは今だけで、その生活はずっと前からそこにあって、これからもずっと続いていく。  どちらかが動かなければ、それらが混じり合うことはないけれど自分がそこに行くことで僕

          旅の原動力。出会ってくれてありがとう。

          「好き」を選ぶということ

          なにかを選ぶとき、 感情が大事だと思っている。 私はパン屋を経営している。 無農薬ですか? 添加物ですか? 外国産ですか? 国産ですか? 私はこれらの質問が好きではありません。 それらに対して関心をもつことはとても大切なことで、 学ばなければならないことだけれど、 楽しく、仲良く暮らすことは、 決して誰かを、何かを、否定することではない。 人が作る全てのものの根源は、 いつだって、誰かを幸せにしたい、 いつだって、少しでも便利にしたい、 いつだっ

          「好き」を選ぶということ

          写真に残らない瞬間、忘れられない想い

          その一歩はいつでもやってくる。 準備した先に劇的にやってくる場合もあれば、 たった今、玄関に向かう一歩がそれになることだってある。 旅の中で必ず訪れる場所、 バスターミナル。 バスターミナルには魅力がある。 ⁡ ⁡写真に残ることも少なく、 ⁡ 目的地とされることもなく、 ⁡ 短いときは数分しか滞在しないことだってある。 ⁡ 行き先の分からないバスがずらっと並び発進する時を待っている。 ⁡ 行き先の分からないバスのひとつに乗り込み、 ⁡ 感じても仕方のない少しの不安

          写真に残らない瞬間、忘れられない想い

          記憶は偉大な宝物

          記憶は、 ⁡ 中に隠された過去の遺産ではなく、 ⁡ 生きたもの。 ⁡ 想像する世界にも劣らない巨大な世界。 ⁡ 記憶は偉大な宝物。 ⁡ ⁡ ⁡ いつでも集めた知識を記憶から引き出せるよう、 ⁡ いつでも記憶が生き生きとしていられるように、 ⁡ 食はそこそこに、 ⁡ 普通に寝て、 ⁡ 働きすぎず、 ⁡ 心配しすぎず、 ⁡ 平静に、 ⁡ リズミカルに、 ⁡ そして平安に過ごすこと。 ⁡ ⁡ 前も後ろもよく見えるところに立つこと。 ⁡ ⁡ 仕込みの日もお休みの日も ⁡ 起きたら先ず

          記憶は偉大な宝物