ビジュで魅せる良質なシナリオ『リバース:1999』
あまり普段ソシャゲやらないのですが(普段やってるのは原神くらい)、
ビジュアルに惹かれて始めてみたらかなりハマったので、今回は布教するべくゲームの概観解説含めたレビューをしていきます。
なんならこのレビュー読まなくてもいいので、とりあえずダウンロードするだけしてください。こういうゲームには是非売れてほしいので。
Android/iPhoneアプリ、さらにPC版もあります。
私は普段PC版プレイしてますが、ラスベガス行っている間もスマホでやってました。
ゲーム概要
無印Ver.レビュー
ゲームシステム概観
ゲームシステム自体には他のソシャゲと大きな差異は無いかと思う。
ガチャや配布で集めたキャラを育成して、ストーリーや育成素材のステージをカードバトルで攻略していく形式だ。
常設のメインストーリーとバージョンごとのピックアップストーリーやイベントがあり、ステージ攻略にスタミナを使う方式だ。が、スタミナ自体は割と溜まりやすい印象。スタミナはプレイヤーレベルを上げることで上限を上げることができる。
難易度的には一応PUのキャラ優遇はあれど無課金でも十分完走できるレベル。
また、ウィルダネスという名前の簡単なハウジング的要素があり、ウィルダネスを拡張することで自動取得する経験値やお金を増やすことができる。
ウィルダネスの風景は編集することができるが、まだ編集素材はそこまで多くないので今後のアプデに期待だ。
バトル
バトルはキャラごとに設定されたスペルカードをターンごとに選んで進めていく形式。
スキルには攻撃、バフデバフ、カウンター、回復の種類がある。
また、同じスペルカードを隣接させるとカードが合体してランクを上げることができ、高ランクになると攻撃力だけでなく性能が変わるスペルもある。
さらに、スペル発動を行ったり、カードの合体を行うことでMPを貯め、アルティメットという大技を使用することができる。
スペルカードの並び替えには行動消費があるが、うまくスペルを選択することで無償でカード合体をしたり、MPを大量に稼ぐなどの戦略がうまれる。
キャラによってはアルティメット発動により次のアルティメットを発動しやすくする回転特化型だったり、体力消費で倍率の高いスペルを扱う一方でアルティメットで体力を回収するタイプだったり、石化や封印などの状態異常で敵に攻撃をさせないタイプだったり、現状スペルのタイプは多くは無いがキャラ差はある程度確保できている印象だ。
現状はチーム編成によるうま味的なところがあまりない感じ(誰と誰の相性がいいなどがあまりない)なので、ここは今後の展開に期待。
ガチャ・キャラ
ガチャ要素は今のところキャラガチャのみとなる。
星6が最高レアリティで、恒常ガチャとバージョンごとのピックアップガチャがある。
基本的なガチャシステムは原神と同じような形で、ピックアップガチャは天井共有、恒常ガチャは個別天井。それぞれ天井は70で、星6PUが出なかった場合次の星6はPU確定。
別に統計取っているわけでもないが、個人的には星6はかなり出やすい印象。70引くことはまずない。
そして今のバージョンでは私の最推しであるボイジャーPUガチャが開催中!!!!!!!!
ボイジャーは口数少ないけど表情豊かで、バイオリンを弾いてくれたり、鼻歌を歌ってくれて、ホーム画面の雰囲気も相まってとても優しい印象のあるキャラ。
特にバトル画面ではアルティメットの際にニッコリ笑顔でバイオリン弾いているのが可愛い。
ストーリー
ver.1.2時点でメインストーリーは4章まで実装されている。
正確には上記4章の前にプロローグ的な短いストーリーがあり、そこで主人公であるヴェルティと、以降相棒となるソネットらの顔見せと、物語のキーであるストームが描かれる。
リバース:1999の世界では、時代が逆行する現象「ストーム」によって、現実社会の時代が遡っていく異常現象が発生している。
ストームの影響を受けない個人である主人公ヴェルティは、同じくストームの影響を受けない施設・地域である聖パブロフ財団に所属しながら、財団が必要とする神秘学家(アルカニスト)のスカウト活動や、逆行を支持する集団マヌス・ヴェンデッタやストームそのものの調査を行っていくこととなる。
※設定考察についてはこちらのページが面白い
ストーリー自体はまだ序盤も序盤という感じではあるが、最初の4章で結構なインパクト、盛り上がりを魅せており、美しいスチル絵やアニメーションと共に印象的なシーンも数多い。
また、ストームやアルカニストたちの設定などには元ネタと思われるものも数多く、キャラ設定やドキュメントから考察するのも面白い。
ビジュアル・サウンド
ここまでで載せたゲーム画面を見てわかる通り、ビジュアル面は抜群にいい。こんなバチバチにお洒落をキメたキャラやUIは見ているだけで楽しい。
バトル画面がミニキャラという部分だけ個人的には残念だが、ホーム画面やキャラ画面、あるいはストーリーでの立ち絵Live2Dは良く動くのでビジュでキャラを引いても楽しめる。
サウンドは今のところはっきりしたテーマ曲、単体で推せる曲はあまりないが、ホーム画面は落ち着くし、戦闘曲もステージによって雰囲気ががらりと変わる一方で飽きの来ない良さはある。
今後メインストーリーで印象的なボーカル曲とか来ると完璧。
また、後述するがバージョンごとの期間イベントの方については、テーマがはっきりしている専用のサウンドが用意されていて、がらりとゲームの印象が変わるのでクオリティが高いうえに面白い。
Ver.1.1「リメカップ窃盗事件」
最初のアプデver.1.1では「リメカップ窃盗事件」と題して、怪盗メラニアと牧羊犬ピクルスがピックアップされたイベントが実装された。
メインストーリーとはほぼ関係ないが、メラニアやピクルス、それを取り巻く人々のバックボーンや事件を描いたストーリーが展開された。
怪盗っぽいスパイ風BGMや、メインストーリーとは方向性を変えて豪奢な感じのビジュアルが眩しい。
イベントボリュームもなかなかな一方で、イベント期間が1か月ほどあるのがうれしい。短いと負担に感じるし、実際この時期忙しかったので余裕をもって進められて助かった。
最初のアプデで犬をピックアップキャラに入れようとするのがすごい。
そして実際Live2Dで動く犬は可愛い。
Ver.1.2「レイクミドロの悪夢」
最近配信されたver.1.2では「レイクミドロの悪夢」と題してアメリカンホラー映画風のイベントが追加され、医師トゥースフェアリーや半獣ジェシカが追加される。
イベントストーリーでは主人公ヴェルティ一行が、ホラー映画定番な湖のほとりのキャンプ場に調査に向かうところから始まる。
ジェイソン風キラーやゾンビ、血濡れの花嫁など、ホラー要素満載な敵や、レトロ感あるアメリカ映画風BGMが心躍らせる。
ストーリーも一定以上の品質を維持しており、キャラの深掘りがよくされている。最初怪異側だと思っていたミス・トゥースフェアリーはちょっと変な趣味を持ったいい人だった。
また、翻訳の質もかなり上がったような印象がある。
最初から悪くはなかったが、今回は特に不自然な言い回しがほとんどなかった。
また、今回のテーマであり、舞台の地名でもある「レイクミドロ」というネーミングも素晴らしい。英語では「Green Lake」、中国語では「緑湖」という名前っぽいが、これを「レイクミドロ」と翻訳するのはネーミングセンス最高だ。
おわりに
ソシャゲのレビュー記事を比較的あまり見ないのはなかなか終わりがないからだろう。
コンシューマゲームであれば買い切りで、シナリオが終わったタイミングがちょうどいいレビュータイミングとなるが、ソシャゲはエピソードが追加されていくし、今後のアプデでゲームシステム自体に手が入ったりもするのでなかなかレビューする機会というのもない。
それでも今回本作のレビューを行ったのはそれだけ自分の中でゲームとしてインパクトがあって、少しでも他の人に本作のことが伝わってほしいと思ったのが大きい。
好きなものもはちゃんと好きと主張して覚えておきたい。そしてあわよくば他人に伝わって少しでも売れて長く続いてほしいと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?