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万人受けはしないが好きな人はめっちゃ好き『ドラゴンズドグマ2』


ゲーム概要

その冒険は、英雄譚として刻まれる。

プレイヤーの想像に応える多彩なアクションと、
1人プレイなのに“他の誰かと冒険する楽しさ”が味わえるゲーム体験。

シリーズ独自のプレイバリューを継承するオープンワールドアクション「ドラゴンズドグマ 2」では思い描いた自由な冒険を楽しむことができる。

最新のグラフィックと物理演算、AIによって
緻密に織り上げられた王道ファンタジーの世界。
この世界は驚きと実在感に満ち溢れている。

旅の仲間=ポーンと共に
無二の冒険へ さあ踏み出そう。

PS Store
https://store.playstation.com/ja-jp/product/JP0102-PPSA09665_00-DD2GAME000000000

プレイ状況

プレイ時間90時間くらいで現在2週目終盤
トロフィーはコンプ済み
ちなみにシリーズ初プレイ

醍醐味は冒険とサブクエストとジョブ

不便を楽しむ冒険

本作は、奪われた自分の王座を取り戻すべく、または竜の理を破壊するためにファンタジーなオープンワールドを冒険するゲームだ。
プレイヤーは覚者として、NPCであるポーンと共に各地を行き来しながら、シナリオやサブクエストをこなしたり、不意の大型モンスターの襲撃に巻き込まれたり、ジョブのスキルを磨いたり、収集要素を回収したりしていくこととなる。

オープンワールドである本作の特徴的なところは、ファストトラベルが意図的に制限されているという点だ。それなりに貴重なアイテムを使用しなければファストトラベルができず、しかもデフォルトでは3か所程度にしか飛ぶことができない。任意のワープポイントも置くことはできるがワープポイント設置用のアイテムはさらに貴重となっている。
※ファストトラベルのアイテムなどが課金アイテムとして売られているが、普通にプレイしていればまず買うことはない。課金要素を批判している人は単なるエアプ、または課金製品があること自体への批判だろう。

一応特定の拠点間の移動には牛車が用意されているが、牛車での移動中はモンスターからの襲撃を受けやすく、下手をすれば道半ばで牛車を破壊されるので夜中のフィールドで急に徒歩移動になることも多い。

よって中盤まではかなりの時間を移動に割くことになる。もちろん移動の最中はモンスターともエンカウントするし、攻撃を受けると最大HPも減っていく。そのため、常にキャンプ用具を持ち歩き、各地にあるキャンプポイントで休憩する必要がある。

またキャラクターには所持重量の上限が設定されており、所持品が多くなると移動スピードが下がる。収集アイテムを使用することで重量上限を上げることはできるが、それでもこまめな所持品整理は欠かせない。

というわけで本作の冒険の過程は意図的に不便に設計されている。
この不便さを楽しむことができるかが本作を楽しむことができるかに直結すると言っていいだろう。
手間はかかるがその手間自体を楽しめるか、それこそキャンプの不便を楽しむ感じと似ているかもしれない。
個人的にはこのシステムに関してはおおむね楽しめた。
確かに面倒な時はあるが、そういうときは思い切ってファストトラベルを使っても意外と何とかなる。探索やサブクエストをきちんとこなしていると、シナリオ後半にはある程度ファストトラベルアイテムの余裕も出てくる。

ただバタル地方はさすがに敵が多すぎる。
ほとんど絶え間なく敵が配置されている上に、全体的にそれなりの耐久もあるし、ハーピーも多くて面倒すぎる。

マルチタスク好きに刺さるサブクエスト関連

メインシナリオ自体は割と短め、展開も意外とあっさり王道といった感じの本作だが、サブクエストを楽しむべきゲームとも言える。
各地のNPCから依頼されたり、巻き込まれたりするサブクエストは、以降のシナリオや他のキャラ・クエストに影響を及ぼしあったり、結末が複数用意されているものも多い。

大体常に複数のサブクエストを抱えることになるので、「今からこの拠点行くからついでにこのクエストこなしておくか」とか「クエストのために拠点移動してたら別のクエスト発生したわ」とかの連続したマルチタスクをこなしていくのが好きな人には刺さるだろう。
ちなみに私にはめちゃめちゃ刺さった。
こういう絶え間なくやることがあるやつ大好き。

ジョブ

主人公やポーンはそれぞれジョブを選択することができ、装備や魔法を使えるかはジョブによって変わる。
ジョブの成長具合によって扱えるスキルなども変わるし、戦いかたも大きく変わってくる。
どのジョブが強いとかはあるが、普通にプレイする分にはどのジョブでも終盤まで戦える。自分の肌に合ったジョブを選択するといいだろう。
ちなみに私は1週目は魔剣士、2週目はマジックアーチャーがメインだった。
魔剣士は攻撃力は高いが高所に攻撃しづらく、終盤の竜を相手にするのが大変だった。

マジックアーチャーは雑魚戦もボス戦も対応できるし遠距離から戦えるのがあまりに便利すぎた。最初は回避コマンドないのかよと思ったが、これで近接にも対応できる回避コマンドがあるとさらに強すぎてしまうので仕方ないかもしれない。とはいえ雑魚が起き攻めしてくるのはどうにかしてくれ。

あとアリズンはせっかくだからセットできるスキル数もっと増やしてほしかった。

ともかく自分の好みに合わせてスキルをカスタムしてアクションを楽しめるのは本作の純粋にお勧めできる点だ。

味のあるポーン

本作はプレイ中常に主人公の相棒であるポーンと行動することになる。
自分でキャラクリしたメインポーン一人と、他のプレイヤーから借りるポーン二人の4人パーティで冒険することが多い。
ポーンにはいくつかの性格や特性があり、それによって言動が変わる。
自分のお気に入りのメインポーンを作ったり、他プレイヤーの個性あるポーンを見るのは結構面白い。

ちなみに私はもう自分の好みを詰め込んだポーンを作ってエッな装備をさせている。オフラインゲーだからええやろ。

ポーンは自動で戦闘など行うが、そのAI自体は特に優れているとかいうことはない。
設定しているスキルなどは普通に使ってくれるが、攻撃や待機指示は時々無視される。崖際で戦っていたりするといつの間にか崖下に落下してダウンしていたりもする。
そういったちょっとポンコツなポーンを愛せるかどうかもこのゲームの評価を左右するかもしれない。

また、ポーンは時折眼が赤くなり、「竜憑き」と呼ばれる病気みたいなものに感染する。
竜憑きが進行したポーンと街で寝泊まりすると、その街のNPCが全滅するというシステムがあり、これも本作で批判される要素になっている。
が、個人的にはあまり気にならない。というか正直ちょっと面白い。
「あれお前ちょっと眼赤くない?」ってひやりとするのとか。


不満点

ただまあさすがに不満点がないわけじゃない。
具体的には以下の点が気になった。

・ポーンの会話
ポーンが主人公に話しかけてくる言葉とか、ポーン同士の会話とかのバリエーションはもっとあると嬉しい。主人公への好感度やシナリオの進行度によって内容は変わるが、不毛感が強い。
ヴェルンワースの女王と隣国の宰相の話とか、竜憑きの話とか何度聞いたかわからない。
あと意図的なのだろうが、日本語音声が英語セリフを和訳したみたいで違和感がある。ポーンってよりアンドロイドみたいになっている。


・キャンプ飯のバリエーション
本作は意図的にキャンプをさせようとしているにもかかわらず、キャンプでできる料理のバリエーションが非常に少ない。
というか肉を焼くだけ。肉が腐っているか干しているか、でかいかの違いしかない。
料理シーンが実写なのはおもろいのに、最初から最後まで肉を焼くだけなのでまあつまらない。
料理のバリエーションを増やしてくれると素材集めのための探索とかも楽しめるのにもったいないと感じた。

・モンスターのバリエーション
雑魚もボスもバリエーションが少ない。
一般に見るのはゴブリンやハーピー、リザードマン、ウルフ、盗賊だけ、
ボスっぽいのもサイクロプスやオーガ、キマイラ、グリフィンとか。
もっといろいろ種類があると見た目的にも戦い方的にも幅が出て探索のしがいがあるのにと思った。

・ハーピーは許さない
ハーピーはいくつか種類があるが、睡眠させてきたり毒にさせてきたり、掴んで高所から落としたり拘束したり、とにかくどいつもこいつも嫌がらせを仕掛けてくる。
飛んでいるので高所に攻撃できるジョブかスキルがないと対処も面倒。
ハーピー型の敵は改善してほしいとかじゃなくもう削除してほしい。


・好感度マックスの時の顔どうにかして
NPCやポーンの好感度が高くなると話しかけたときに顔が赤くなる。
まあ全員が全員気持ち悪くなるのでやめてほしい。
幸いポーンは顔を赤らめるのがランダムなようなのでそこだけは助かった。

さいごに

個人的にはトロコンするくらいにはハマったが、
まあ人は選ぶだろうなとは思う。
お勧めしないけど個人的には好きなゲームのカテゴリに入る。

一方で、面倒な要素を快適にしたとして、それがメリットになるのかというとどうなんだろうと思う。
例えばファストトラベルを無制限にできるようになったとしても、それって本作の冒険要素をないがしろにするだけで、ほかのゲームで代用できるじゃん、って結果になる気もする。
むしろ冒険のバリエーションを増やすための工夫をもっと盛るべきで、それこそキャンプの飯増やしたり、道中で発生するイベント増やしたりするほうがよっぽど面白いと思う。

あと今後DLCがあるのかはわからないが、エンドコンテンツ的なものがあると嬉しい。

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