乾いたギターソロを聴いているよ(詩)
乾いたギターソロを聴いているよ
床が雨で濡れた電車の中で
死んだ目の男が窓に映ってるよ
人波の中で人並に出来ないんで
段々人が離れてるのが分かる
けどそれを直せないのも分かる
あまりに一緒にいすぎたもんな
死ぬまで一緒にいなきゃだもんな
苦しいのは曇り空のせいなのか
首を絞めてるネクタイのせいなのか
もう訳分かんなくなっちゃったな
殻の中に籠って過ごしていたいな
どこにも縋る所がないからさ
何度も聞いた古いロックを聴いてる
今やるべき事はそれじゃないのに
何度も聞いた古いロックを聴いてる
乾いたギターソロを聴いているよ
床が雨で濡れた電車の中で
もしもどの駅でも降りなかったら
僕の人生そのものだって思っちゃった
乾いたギターソロを聴いているよ
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