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49.9:54 「風景ばっかり撮ってどうするの?」

夏が終わってしまう。
甲子園ももう準決勝と決勝のみだし、今日はサマソニの2日目。
もうすぐテニスの全米オープンが始まってしまうし、なんだか焦ってしまう。
私は変わり映えのしない毎日。
日々生きていることに感謝しながらも、「つまらない」と思う日も。
夏、何か思い出が欲しいと思うのはどうしてだろう。


最近、旅に出ていない。
国内の旅は少しあるが、国外には約4年間出ていない。
かといって、これまで特段海外旅行が多い人生ではなかった。
今までに行ったのは5カ国。
それでも、自分の力で5カ国もの国を回れたことを、とても自慢に思っている。
今は金銭的な余裕もなく、断念している。

そこで古い旅行の写真を探し出して、見ることにした。
これが紙の写真だと直ぐには探せないだろうが、デジタルで残っているので本当に探すのが楽だ。
デジカメやスマホのある時代で良かった。

感想は、
若い。
そして楽しそう、だった。
近くは韓国から、遠くはヨーロッパまで。
韓国にはこれまで5度も行っているので、とても写真が多い。
韓国ドラマ好きの母の還暦祝いとしても行ったので、家族でも行っている。
徐々に老けていっている自分や家族に切なさを感じるが、とにかく現在よりはどの写真も若く、はつらつとしている。

良い旅だったのだなと思う。
写真を残していてよかった。

良い表情の写真が残っているのは、実は友人のおかげだ。
昔、その友人が言っていた。
「写真は風景だけ撮っても意味がない。誰が撮っても一緒だし、自分より上手く撮れる人がいる。やっぱり(自分たちの)顔が写っていないと。」
その時、写真を残すこと対しての価値観が変わった。
確かにその通りだと思ったのだ。

旅行の思い出の写真に、人物がいないのは少し寂しいことかもしれない。
私は風景ばかりを残しがちだった。
その当時の自分や同行者の表情が語るものがあるはずなのに、ほとんど残っていない私の写真。
そこで、私は風景も勿論撮るが(やはり好きなので)積極的に自分を含めて人物も撮るようになった。
たとえ一人旅でも。

今見返してみると、友人や家族、出会った人、そして自分を撮っておいて本当に良かったと思う。
いつかは離ればなれになるかもしれないが、あの瞬間は一緒だった。
いつかは記憶から消えてしまうかもしれないが、あの瞬間があったことを写真は残してくれる。
そんな大切な思い出たちになったから。

今後も必ず旅に出たい。
行きたい国は多く、行きたい日本の場所も多い。
これからも写真を撮る時は、友人の言葉を思い出し、自分たちの表情を残そうと思う。
未来の自分がそれを楽しみにしている。

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