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ペルソナマーケティング

「ペルソナ(persona)」とは、サービス・商品の典型的なユーザー像のことで、ターゲティングとはまた違うマーケティング上の概念。随分前からジオグラフィック(国や地域、居住地などの地理的属性)なセグメンテーションだけではマーケティングの効果が薄れてきており、ライフスタイルや趣味、価値観などより人間的な指向性に踏み込んだマーケティングが求められてきており、人物像の設定をより深くすることで効果を上げようとするものである。

複数のペルソナを持つ現代人

ペルソナマーケティングが提唱されてきた背景には、「現代人の多重人格化」がある。昔は家族単位で朝起きて畑仕事をし、一緒に食事を摂り、そして就寝する。といった「モノ(mono)」な生活習慣が日常であり、そういった生活を送っている人が大半であった。

しかし、現代は、親としての自分、職場の上司としての自分、友人と接するときの自分、などそれぞれのシーンによって複数の人格を演じることが日常になってきている。そのため、「本当の自分」というのは複数存在し、それぞれが別人格として振る舞う。

ペルソナ時代の交流関係

このようなことから、ペルソナ時代の人と人との関係は、かなり複雑化していることがわかるだろう。特定のペルソナ(例えば仕事場のペルソナなど)に対して過剰なストレスが蓄積すると、それが別のペルソナとして表出することもあり得る。昨今のDVなどはその典型のような気がする。仕事場から家族に対するペルソナへ切り替わった時に、別のペルソナの抑圧された精神がストレスを解消しやすいペルソナによって呼び出される。

インターネット上の自分も別はペルソナである。実際会ったときの人格とインターネット上で会話するときの人格は必ずしも一緒ではない。どちらも同じ人格という前提に立って接していると思わぬ齟齬が発生することもあり得る。

ペルソナへの対処法

このように、皆がペルソナであることを前提としたうえで人間関係を構築する必要がある。そして自分もどのペルソナを持っているのかを自覚しながら、自分でそのときのシチュエーションによってペルソナを切り替えて対応することが重要だ。

できれば、心理学の初歩的な知識を習得しておいたほうが良い。動機と行動を少し分析できるようになれば、なぜ相手がこのような事を自分に言ったり、行動したりする理由があきらかになるはずだ。

逆にこれをうまく活用すれば、円滑な人間関係が営めるようになるだろう。皆無意識のうちにペルソナを演じている。これをつぶさに人間観察してみれば、いろんなことが分かってくる。

相手の思いや考えを正しく理解できるようになれば、お互いに満足のゆく人間関係が営める。人間関係で苦しんでいる人にはぜひ取り上げていただきたい思考なので、考えてみて欲しい。

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