見出し画像

プ譜でプロジェクトのシミュレーションをする

今年何度目かのプ譜について考えるシリーズです。

今回は書いたプ譜からプロジェクトがどのように動いていくのかシミュレートしてみようがテーマです。

プ譜については書籍とその著者の記事がありますので、そちらをご覧ください。

プロジェクトとは?

プロジェクトのシミュレーションの前に、プロジェクトとは何かを考えます。
この記事でいうプロジェクトとは、環境を変える営みをプロジェクトとします。

例えば、新商品の開発やシステムの開発、地域のイベントの開催などのプロジェクトはある種環境を変える営みになります。新商品の開発であれば、もっと便利な生活の実現、システム開発であれば効率的な業務の実現、地域のイベント開催なら地域の交流の活性化など環境の変化を働きかけます。
一般的に成果物に着目されるプロジェクトですが、一方では環境に働きかける側面があるのです。(いろいろ反証はあると思いますが、この記事ではそうします)

プロジェクトとは環境変化を働きかける営みである。

プロジェクトのシミュレーション

今回の対象となるプロジェクトについて述べましたので、シミュレーションの話にはいります。
プロジェクトとは環境の変化を働きかける営みですので、プロジェクトの変化は下記のように期待します。

現在の環境 -プロジェクト→  未来の環境

この未来の環境が、プ譜でいうところの、勝利条件や獲得目標に関わっています。
期待する未来の環境を的確に表現するのが勝利条件、獲得目標になります。
この勝利条件と獲得目標に対して、シミュレーションの結果と比較することで妥当性や検討事項を考えることができるようになります。

シミュレーションの方法ですが、現在の環境として廟算八要素を用います。
廟算八要素に対して、活動をシミュレーションし、活動後の廟算八要素を結果とします。

そして活動は中間目的を用います。施策ではなく中間目的なのは、施策が勝利条件に対して不可欠とは限らない、別の施策で代替できる可能性があること。また施策の成否は不確定の要素があるためです。中間目的であれば、施策が抽象化されつつ、勝利条件に対して不可欠か検証しやすいため、シミュレーションの活動では中間目的を用います。

シミュレーションでは、廟算八要素に対して中間目的を掛けることを行います。
少し難しい表現ですが、数式を用いた表現ですと下記になります。

廟算八要素と中間目的によるシミュレーションの式


xが中間目的の集まり、yが廟算八要素になります。ある中間目的を廟算八要素の各要素に掛けて、それを中間目的の回数Nだけ行って、N個の廟算八要素をひとつにまとめるイメージです。
ただ、数値で行うわけではないので上記の工程に沿って文書の変換を行います。(人間ChatGPTのように)

やってみる

実際にやってみましょう。今回はとあるYさんのキャリアプランをお借りして、シミュレーションを行ない、すでに書いてある勝利条件や獲得目標と比べてどうかをやってみます。

Yさんのキャリアプランのプ譜


廟算八要素に1つ目の中間目的をかけます。
左が現在の廟算八要素、右が中間目的をかけた廟算八要素です。

1つ目の中間目的

2つ目の中間目的

2つ目の中間目的

3つ目です。

3つ目の中間目的

4つ目です。

4つ目の中間目的

最後に廟算八要素を足し合わせます。

結果を足し合わせる

下記が結果になりました。

ひと
安定して円満な家族、親族関係を築ける
お金
安定させつつ無駄も減らして収入が増える
時間
増えることは無いかもしれないが安定した時間サイクルを作れる
クオリティ
健康的で前向きに納得できる環境づくりができる
商流/座組
家庭が安定しつつ、仕事しやすくなる環境円満な住環境ができる
ライバル
いない、いても家庭が安定していれば大丈夫
外敵
変化につよく、健康・円満なら大丈夫


勝利条件
心ゆたかな生活を気づき、家族の理解を得ながら、自らやりたいことに取り組む

獲得目標
余裕のある暮らしを送りつつ、
やりたい仕事をする
やりたい仕事のテーマ
- プロジェクトと文化の関係を発見する

上記がプ譜に書かれている勝利条件と獲得目標です。比べてどうでしょうか?
それなりに近しい結果にはなったと思います。
(どっちか正しのかは疑義はありますが、、、)

Yさんの感想

シュミレーションに対するYさんの感想ですが、「シミュレーションの結果そのものよりも、似たような結果による自信というか、間違ってなかったんだというか、引き続き頑張ろうという気持ちになれた。プロジェクトを信じることがより出来た気になった。

プロジェクトを信じる

プロジェクトは種類によっては、成功確率が低かったり、やってみないとわからない側面があります。シミュレーションによって気づきを与え、確度を上げるという側面もあるでしょう。一方でどこまでいっても確度100%にならないのです。もしかしたら数パーセントかもしれません。
そんな中で無理だと思ったら0%になるでしょう。数パーセントを残せるかどうかは信じることにかかっているかもしれません。プロジェクトのシミュレーションに対する試みですが、信じる気づきもあったのが面白いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?