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デジタルバレンタイン✖️SFチック【毎週ショートショートnote】

「なあペッパー、お前料理できんの」

「ぜーんぜんわたしはロボットですので」

「えー電子データに変換して一瞬で買ったものが来るし、料理も材料を原子に分解して組み立てるだけだろ。楽になったもんだぜ。ほんとお前ロボットなの?」

「おいしい料理は火をかけて愛情をこめますそして最も心をこめた料理をつくる日がバレンタインの日ですこーんなこともペッパーは知っているのですよ」

「火、とかいうの教科書でしか聞いたことないわ、お前使ったことある?」

「ぜーんぜん私はロボットですから」

「ないのかい!あ、彼女から連絡きた。今年のチョコは期待してね、だって。いやぁ幸せだわ、カカオ栽培からしたチョコだって。時間も手間も掛かるのに、こりゃ愛されてるわ俺。じゃこれからディナー行くんで留守番よろしくペッパー」

「ぜーんぜん何も思いませんロボットなので」
「ぜーんぜん何も思いませんロボットなので」
「ぜーんぜん何も………ウラヤマシイ」 


<所感>
バレンタインってチョコ味のお菓子をいっぱい食べられる期間のことですよね?

以下の企画に参加しました。SFって世界観の説明にめっちゃ文字数いるんですね…
先達はやっぱりすごい。

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