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プレイリストは本棚に反映される

【はじまり】
ラジオで聴いて妙に耳に残り、ケイト•ブッシュの「Wuthering Heights」をマイプレイリストに入れている。バラエティ番組の長年のテーマ曲だから、
タイトルやアーティスト名を知らなくても、
聞いたことがある人は多いのではないかな。

キャッチーなのに切ない叫び声にも泣き声にも聞こえる壮大な感じのメロディーが気に入って、そして元ネタの作品があることを知った。
ケイトブッシュ声かわいーね。

【読む前から問題発生】
あらすじを調べてみると構成が複雑、難解というワードが多く出てくるうえにいざ本屋に行っても結構分厚いじゃんね…となり尻込みしてしまった。
あと、古典的恋愛作品の傑作!と呼び声が高く誇っていうことではないが、私は異性にモテない。
過去数多の恋愛小説に挫折しているのでもうすでに危ない雰囲気だった。

が、気になってしまったのも事実なので
1番読みやすそうな以下で読破した。

【あらすじ】
以下のサイトで丁寧にあらすじが記載されているため、ざっくり言うと、拾われた孤児である主人公が兄妹同然に育ったヒロインにふられて、復讐しにくる話。末代までやる勢いで。
主人公(ヒースクリフ)がえげつないやつなのはそうなのだけど、
ヒロイン(キャサリン)も悪気がないが情緒不安定タイプだし、ヒロインの娘(キャシー)もお母ちゃん譲りだし、語り部の女中(ネリー)はいらんことしいだし…。


【感想】

…いや人気作品だから読み継がれているのは分かるけど、多方面に少し悪意が多すぎるかなぁ…。
時代的背景を大いに考慮しても、発表当時賛否両論となったというのもちょっとわかる。
じゃあなぜ人気なのかなと考えたがヒースクリフの憎悪がエネルギーの塊だからだ。めちゃアグレッシブ。エネルギーに魅了されるのだ。

【冒頭に戻る】
ケイトブッシュの「Wuthering Heights」は、元ネタの小説の1ページ分くらいのほんのワンシーンを切り取っている。
野球でいうと二回表くらいのところ。
死んだヒロイン(キャサリン)が亡霊となって、元彼(公にしてないけどほぼ公認のヒースクリフ)に中にいれてよ、外は寒いの、私はここよと訴える。
で、原作はと言うと私の読み落としであってほしいとやまないが、
キャサリン、それはヒースクリフでなくないか?
きれいな曲だと思ったのに!!好きだけど!!

【最後に】
時代背景や価値観の違いから、首をひねる展開が多いが、先が気になりどんどん読んでしまうエネルギーがすごくあった。
読後感は、意外にも悪くない。カタルシスはあまり感じないけど…。
ただし、語り部が恣意的すぎるので読み手とフェアな関係を築けられないのをどう捉えるか、がポイントだと思う。

タイトルにもある通り、手元にある本とプレイリストはリンクすることがある。
誰にも伝わらない連想ゲームもまだ楽しい。


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