今年の初詣では、湿原へいくことにした。
夜光おみくじ虫を見るためだ。

夜光おみくじ虫（正式名称：ウンセイカミキレムシ）は主に神社を生息地として籠の中に飼われている。

特徴的なのはその体の模様で人の吉凶を占う点だ。占いはあくまで占いとはいえ、結果に一喜一憂するものは多い。現在は神社で飼われている養殖の夜光おみくじ虫がほとんどで、それらは名前に反して光ることはほとんどない。

湿原には原生種に近い夜光おみくじ虫がおり、それれは光が強く占い結果もかなり当たる。

じっとりとまとわりつく冷気の中、息を殺して夜光おみくじ虫を待つ。

すでに夜半を過ぎ、ホッカイロも段々と冷たくなってきた時、青白く、暖かみがある光がぼぅとあたり一面を覆った。夜光おみくじ虫が姿を現した。

夜光おみくじ虫は最初はバラバラに飛んでいるが、次第に一つの形となす。
ぼうっと光り輝く一群が織りなす光景は冬の澄んだ空気と相まって幻想的だった。
…まあ、今年の占い結果は黙っておこう。

<所感>
年末年始は静かに過ごすタイプです。

以下の企画に参加しました。

毎年その1年間でやりたいことをノートに書いているのですが、去年の年始に「新しい趣味を作る」と書いてありました。

昨日、読み返すまで忘れていましたが目標達成していたみたいです。楽しく参加しています。