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ドローンの課長【毎週ショートショートnote】

ドローン課長は悩んでいた。
果たして自分の存在意義はどこにあるのかと。

確かに撮影や荷物の運搬など、自分は多くの人達の役に立ってきた。
ただし、それは主役となる被写体や運ぶべき荷物があってのことなのだ。
所詮自分は、目立たない脇役で、主役になることはないのだと。

元気なくホバリングをしていたところ、大先輩にあたるヘリコプター部長が声をかけてきた。 

「どうした?元気がないぞ(バラバラバラバラ)」

「そう見えますか…最近自分ってなんだろうって考えるんですよね。GoPro君とか最近かなり頑張っているじゃないですか。それを考えると…っすみません、ちょっと風圧がすごくて…(フヨフヨ)」

「ドローン君も課長になって思うことが増えたわけだね(バラバラバラバラバラバラバラバラ)」

「え?今なにかおっしゃいましたか。…ちょっと風圧に負けそうです、自分。あとヘリの音で声が聞こえないですー(フヨフヨヴァサッ)」

頑張れドローン課長、負けるなドローン課長。


<所感>
ドローン課長の本名はアラン•ドローン課長。
お題:ドローン課長だと思ってました。すみません。

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