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ニコルソン・ベイカーの「中二階」を読む
こんばんは。超ミクロ小説の「中二階」をご存知でしょうか?
この本は中二階のオフィスに戻る途中のサラリーマンがエスカレーターに足を踏み出すところから、エスカレーターを降りて中二階に降り立つまでのお話です。その間に超ミクロな考察が繰り広げられます。こんなに【注釈】のついている本を見たことがない。四十代の私には字が細かすぎで、目尻がピクピクしどうしでしたが。
牛乳紙パックの菱形の注ぎ口の素晴らしさ
紐
好きな作家水上勉先生
エッセイの宿題がありまして、
好きな作家水上勉先生のことを書いてました。
出会ったのは学生の時「五番町夕霧楼」を読んでから。
あのとき好きすぎて、水上先生の書く作品の場所を一人で巡っておりました。ところが、大学を卒業し音楽に冒頭していている間、なぜか水上先生のことを忘れていました。そして数年前に国語の勉強をしようと思って、大学受験の問題集を解いていた時、偶然水上先生の随筆が読解問題に使われていて、
みんな同じこと言う。とにかく毎日書いてみ~
小説学校に通い始めて1年半。
思えば最初のころは、純文学とエンタメの違いも、人称をどうするか(一人称で書くのか三人称で書くのか)も知らず、神の視点ってなんのこと?、っと、適当に思うがままに自由に書いていた。本当に楽しかった。視点のぶれもおかまいなしだった。
ところが、知っていくとだんだん恥ずかしくなる。そしてしんどくなってくる。もちろん、こんなにたくさんの人が小説を書いているという事実にもビビる。