雨の日のコーヒー。

梅雨時期は体調不順になりがちだが、普段より感覚が鋭くなっている気がするところは嫌いじゃなかったりする。

薄曇りの景色の中で、視覚からの情報があまり有用ではなくなるせいか、代わりに嗅覚や聴覚が研ぎ澄まされる感じがする。

例えば、コーヒーの香りがいつもより立って感じられたり、葉に落ちる雨粒の音に耳を傾けたくなったりする。

日常が非日常になる感覚。

なんだか物語でも生まれてきそうな気がして、机の前に座ってみたりするけれど、浮かんでくるのは、なぜ自分は今ここにいるのかなどという、ひどく感傷的で哲学的な問いかけ。

#小説 #エッセイ #ポエム #のようなもの

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