犬がいた季節

2021年本屋大賞第3位、伊吹有喜著「犬がいた季節」読了。

過去3年分の本屋大賞を読むと決めてから、30冊のうち何から読んでいこうかな〜と考えあぐねていた時「よし、タイトルで選ぼう」と思い、最初に手に取った本。

自分で決めたとはいえ、半ば義務で読む本。あまり期待もしていなかったが、すごく、すごくそれはそれは想像以上に良かった。さすが本屋さんの店員さん、誰かに勧めたくなる本だ。

昭和、平成、令和を通してひとつの高校を舞台にそれぞれの時代とその時代を生きた一人ひとりの生徒の人生を描くお話。絶妙にそれぞれの人生が交差しててそれもまたあったかくなる。ぜひ高校生にも読んでほしけど大人にも読んで欲しい。

いつだって正解は分からない、未来がどうなるかも。あの時ああしとけばよかったという後悔でいつだって苦しくなるけど、その苦しさのおかげで今があり、今振り返ってようやくその選択肢も間違いじゃなかったと思えることもある。
いいなー!高校生!!!笑 いつだって青春で青臭くて。
高校生の時は早く大人になりたいってそればっかり思ってたけど、そんなに焦らなくても大人になるんだ、ゆっくり楽しんでいこうよ。って声をかけたい。
何もない、つまらない毎日だったかもしれないけど今振り返れば間違いなく青春で今ならあの瞬間のどの一瞬も愛おしい思い出になるんだなあ。
と、思えるほど私も歳を重ねたなあとしみじみ。

この本を読んでたら高校時代を思い出した。

おわり

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