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中小企業のための経営論

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大町自動車学校を経営を経営するための考え方を整理しています。業種業界を問わず、中小企業の経営者の参考になればと思います。
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#古典

古典で学ぶ働き方改革①(王道のマネジメント)

たまには古典を勉強しようと思い1冊の本を手にしてみました。『ビジネスに効く教養としての中国古典』(守屋 洋著・プレジデント社)という本をkindleでポチっとしてみました。 中国古典でパッと思いつくのは「孫子」や「論語」かなと思いますが、我々が知っている多くの中国古典の関心事は、高い成果を上げる集団をつくることにあったような気がします。ということは、働き方改革が叫ばれる昨今に聞くような先人達の知恵もきっとあるはずと思い、そんな観点でいろんな古典を読んでみようかと思います。

古典で学ぶ働き方改革②(荀子が語る問題解決の基礎)

弊社は間もなく創業60年を迎えますが、事業がないが年続くと何かと固まってしまっている部分があります。そんな環境で働き方改革に取組む場合、その様な様々な思い込みが改革の壁になる場合が多くあります。特に厄介なのは、「今のやり方では問題ないから今のやり方を変える必要はない」といった変化への抵抗感や、「そんなこと出来るわけがない」といった諦めによって、その先を考えることを放棄してしまう思考停止状態です。なぜ厄介かというと、上記のような考え方をしている人達にとって差し迫った問題は起きて

古典で学ぶ働き方改革③(集中力を高める)

私はマネジメントの中で孟子の「万物みな我に備わる。身に反して誠なれば、楽しみ、焉(これ)より大なるはなし。」(この記事を参照)という格言を心掛けています。スタッフたちが自分の中にある思いにしたがって楽しみながら仕事ができる場づくりこそ経営者の仕事と考えているわけです。 その様な環境を作ることによって、一人一人が仕事に集中して自身のパフォーマンスを最大限に発揮できるようにすることで、会社の生産性が高まると考えるからです。 但し、環境だけで人がパフォーマンスを発揮できるかとい