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中小企業のための経営論

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大町自動車学校を経営を経営するための考え方を整理しています。業種業界を問わず、中小企業の経営者の参考になればと思います。
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記事一覧

「苦手なことは人に任せる」を鵜呑みにしてはパフォーマンスが下がってしまう?

近頃、「やりたいことリストよりもやりたくないことリストを作れ」とか「苦手なことは誰かにお任せしよう」といった『苦手な仕事はやらない派』的な主張をビジネス書などでちょくちょく見かけます。しかし、それをそのまま受け入れて実践して、本当にあなたの仕事のパフォーマンスが向上するのでしょうか。私個人の経験では、このような主張を支持する人で仕事ができる人は殆ど見たことがありません。 「苦手なことは他の人に任せよう」という考え方が間違っているというわけではなく、仕事の基本的な考え方として

機動戦士ガンダムは現代の一般教養

教養とは 私が子供のことから好きな「機動戦士ガンダム」(ファーストファンダム)は、上記の教養の定義のように、見れば見るほど心の豊かさが養われると個人的に思っています。しかし、単純になんとなくガンダムを見ているだけでは、ガンダムに教養としてのエッセンスがどのように詰まっているかは理解しにくいかもしれません。 今日は一般教養として「機動戦士ガンダム」を見るため、この作品をいくつかのレイヤーに分けて、僕たちはガンダムから何を学べるかについて語りたいと思います。 この記事では、「ガ

地方で夢を形に!好きを仕事にする私のアプローチ

一時期、「好きなことを仕事にしよう」的な趣旨のCMなど見かけましたが、私は好きなことが仕事になることは殆どないと思っています。ならば、なぜ「地方で好きを仕事に!」なんてことをタイトルにした記事を書くのか?私の経験も交えて語りたいと思います。 「地方で好きを仕事に!」とは 「好きを仕事にしよう」といってしまうと、「好きなことを職業にしよう」という意味合いにとらえられがちですが、そういうことではありません。世の中にはそれができる人もいますが、それなりの才能がある人が運をつかみ

Chat GPTが中小企業にもたらすビジネスチャンスとは?

※ このコラムは、タイトル・構成・文章の全てを Chat GPTで自動生成しました。 序章Chat GPTとは何か Chat GPTは、OpenAIが開発した自然言語処理技術の1つで、大量のテキストデータを元に学習して、人間のような文章生成や応答ができるようになったものです。中小企業にとっては、Chat GPTを活用することで、顧客サポートやマーケティング、営業活動などにおいて、業務効率化や顧客満足度の向上が期待できます。ただし、Chat GPTを活用する際には、品質管理

値上げの論理

弊社は2023年1月に値上げの発表をしました。 4月入校のお客様からは新価格でのご提供とさせていただきます。 この記事では、今回の値上げについて少し詳しく説明をします。 「自動車学校の値段は高いですか?安いですか?」と消費者に問うと、殆どの方が「高い」と答えると思います。実際にお客様が自動車学校にお支払いする金額は様々に大なっている消費の中ではかなり大きい方になります。 しかし、人がレッスンを提供するビジネスとして考えると寧ろ安い方と考えてよいでしょう。 例えば、結果に

経営者がすべきこと

2018年9月に大町自動車学校を引き継いだ時、 直近の12カ月の普通自動車の入校生数は361人だった。 その後、改革に取組みM&Aで破綻していた1校を獲得し、その自動車学校を立て直し、ここ12カ月の入校生は1,573人まで伸ばした。 ビジネスの規模を、4倍まで伸ばしたということになる。当然、メンバーたちの頑張りがあってのことだが、経営を誤るとその頑張りを引き出すことはできない。 メンバーのパフォーマンスを引き出すためには、会社で頑張ることに価値があると感じさせることだと

難しい仕事は進め方を見える化しよう

新しいことを企画して実現するまでの仕事の進め方は、規模が大きくなればなるほど複雑になってきます。 さて、そんな難しい仕事を「とりあえず動く」とやってしまうとどうなるでしょう?おそらく多くの場合、目先のタスクを、優先順位やゴールまでの道筋を考えずに動いてしまい、気がづけばゴールと大きく乖離していくことになってしまいます。下図のようなイメージです。 ゴールまでの道筋を考えて仕事を進めていくことで効率よく仕事は進みます。 道筋をつけるにはまずはゴールが何かをはっきりさせなければ

自動車学校の働き方改革①

最近「働き方改革」という言葉を聞かない日はない、というくらい関心が高まっています。労働時間にフォーカスがされるのはダメ云々というお話は世間の有識者にお任せするとして、これから私の自動車学校で取組む改革について、リアルにやったこと、リアルに起きた変化や反発について発信していこうと思います。 働き方改革は自己実現できる会社づくり リアルな話を始める前に、まずは私の自動車学校の働き方改革の考え方をまずは整理します。 当然のことながら「働き方改革」で目指すのは、従業員が限られた時

まずは心理的安全性を確保する

変化の激しい時代、スピーディに変化していかなければならないのは、中小企業も同じことです。しかし、それは中々難しい。剛腕のリーダーが力押ししても不満を生むだけです。では、バランスを取りながら調整していくリーダーが変化を促せるかというと、そうでもありません。 同業の経営者と話していると、自動車学校が変われない大きな理由は、「従業員の意識の問題だ」という話をよく聞きます。そして、先輩経営者からのアドバイスとしてありがちなのが「いうこと行かない従業員を早く辞めさせて、新しい人をとっ

会社の成長の前に自分の成長

現在の自動車学校業界の経営者の多くは、祖父母や親の代からの事業を譲り受けた人が殆どだと思います。そして、これまでの自動車学校はある程度の稼働が確保できると利益を出すことができるビジネスモデルでした。なので、あまり新しいことにチャレンジすることなく毎年同じことを同じように取組むことが最も収益が上がる方法だったのかもしれません。 その様な業界のせいなのか同業の経営者と会ったとき、正直、残念に感じる人が多いです。会話の内容は殆どがくだらにバカ話ばかり、最新のビジネスの動向はあまり

ムダな会議が会社の生産性を下げる

■典型的なダメな会議 イケてないビジネスパーソンがやりがちな罪深い会議を3つのパターンに分類してみました。下記のような会議は、会社の生産性を大きく下げてしまいます。 パターン①:説教おやじ型会議 どこの会社にもおしゃべりな人がいます。飲み会なんかではムードメーカーになるのかもしれませんが、会議であれば話は別。会議の目的から外れた内容をひたすら一人で喋る。その結果議論されるべきことが全く議論されない。おやじの説教を聞いて終わったるようなパターンの会議を「説教おやじ型会議」

働き方改革の途中経過

働き方改革の投稿を初めて1年ほど経過しました。最初の記事で私の働き方改革の考え方を述べましたが、それに基づいてやれたこと、まだまだできていないことを振返ってみたいと思います。 業務プロセスの状況の改善 業務プロセスのような業界のベストプラクティスが存在する領域の改革に関しては、自前で解決するより、実績のある方法をコンサルタント等の力を借りて取組むことが早道です。弊社もコンサルタントに相談しながら改善を進めています。 これまで弊社はあまり効率よく回せていない部分が多かった

古典で学ぶ働き方改革①(王道のマネジメント)

たまには古典を勉強しようと思い1冊の本を手にしてみました。『ビジネスに効く教養としての中国古典』(守屋 洋著・プレジデント社)という本をkindleでポチっとしてみました。 中国古典でパッと思いつくのは「孫子」や「論語」かなと思いますが、我々が知っている多くの中国古典の関心事は、高い成果を上げる集団をつくることにあったような気がします。ということは、働き方改革が叫ばれる昨今に聞くような先人達の知恵もきっとあるはずと思い、そんな観点でいろんな古典を読んでみようかと思います。

古典で学ぶ働き方改革②(荀子が語る問題解決の基礎)

弊社は間もなく創業60年を迎えますが、事業がないが年続くと何かと固まってしまっている部分があります。そんな環境で働き方改革に取組む場合、その様な様々な思い込みが改革の壁になる場合が多くあります。特に厄介なのは、「今のやり方では問題ないから今のやり方を変える必要はない」といった変化への抵抗感や、「そんなこと出来るわけがない」といった諦めによって、その先を考えることを放棄してしまう思考停止状態です。なぜ厄介かというと、上記のような考え方をしている人達にとって差し迫った問題は起きて