見出し画像

カレーの創作性はどこまでか。

カレーはもっと自由でいい。
紙媒体にしろ現場にしろ実際に良く聞く言葉です。
イタリアンはもっと自由でいい、和食はもっと自由でいい。とは言われなくもないけれどカレーよりはずっと慎重な態度がとられている。
カレーはもっと自由でいい。と言う人でも味噌汁にマヨネーズを入れられたらキレると思うしポテサラにリンゴが入っているだけで嫌な人は結構いる。
自国の料理にはどちらかというと皆保守的になるはず。
料理でなくてもどんなジャンルにおいても〇〇はもっと自由なんだ!と実際に言うのは結構大変な行為だと思う。

なぜカレーだけが自由でいい。と極端に言われるのだろう。
それはカレーが食の世界においてセーフティーネットの役目を担っているからだと思う。
カレーは自由だ!という言葉は伝統との葛藤、しがらみからの逃避、アイデンティティの確立、そういった色々な人の思いを煮詰めて濾してポタっとやっと落ちてきた一粒の雫の様なものだと思う。だから思っているより結構切実な言葉だと思う。

ここから先は

1,241字 / 2画像
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?