超プライベート空間だからこそこだわりたい、トイレのデザイン。
トイレ空間について考えてみる
トイレ空間は住宅においても店舗やオフィスにおいても、実はすごく大事なスペースだと考えています。
お風呂同様、最もプライベートな空間なので清潔で心地の良い空間で過ごしたいし、朝トイレで1日のスケジュールや仕事の段取りを頭の中で確認したり、考え事をする習慣があるという方も多いのではないでしょうか。
また、来客者にとってもトイレは訪問先の第2の顔と言える場所です。
外出先のトイレの綺麗さが訪問先の印象や、その日気持ちよく過ごせる度を大きく左右すると言っても過言ではないのでしょうか。
(少なくとも潔癖気味の筆者にとっては)
プロジェクト概要
今回は住宅トイレの内装デザインご提案事例です。
幅80㎝/奥行170㎝/高さ230㎝/手洗い付のトイレ空間リフォームに伴うプランを行いました。実際は予算の関係上、ご提案の仕様から大きく仕様変更となり、ご提案プランがそのまま実現せずだったのですが、
お蔵入りするのも勿体ないのでトイレの内装をお考え中の方のご参考になればと思います。
A案
柔らかい色味のグレー色とホワイトの2色でまとめられた空間。
シックでありながらもミラーの間接照明が優しい雰囲気を作ります。
ミニマルなスタイルがお好みのお施主様へ。
B案
爽やかで上品なアイスブルーとホワイトのガラスモザイクタイルが美しいプラン。照明器具は一般的なダウンライトではなくペンダントライトにし、モザイクタイルが美しく照らされるように。
トイレの女神
トイレ。それには、筆者が会社員時代に「トイレの女神」と社内で呼ばれる程に住宅だけでなく企業様の社屋やテナントビル、幼稚園などの教育施設で沢山の改修工事をさせていただいたので思い入れがあります。競合他社は単に「和式から洋式できればそれでいい見積」を提出している中「美しいトイレは企業価値向上に直結します！」と力説していました。
実際、花子さんが出そうなジメジメしたトイレが美しく生まれ変わるのは本当に気持ちの良いことで、日本トイレ環境向上委員会を作ろうかなと思っているぐらいです。
トイレの改装を検討の際は、ぜひ機器の交換だけではなく、「トイレをどのような場にしたいか」「どのようなトイレで過ごしたいか」から考えてみてはいかがでしょうか。