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一般|教師向け俳句学習会

この記事は、日本俳句教育研究会のJUGEM ブログ(2023.07.12 Wednesday)に掲載された内容を転載しています。
参照元:http://info.e-nhkk.net/

nhkk事務局スタッフ:
6月17日付のブログ「子ども俳句教室」の高山佳風先生より、続いて開催された「教師向け俳句学習会」のレポートが届きましたのでご紹介いたします。後半には、初めての俳句作りに参加された現役の小学校の先生方の感想も掲載しておりますので、ぜひ参考になさってください。



高山佳風先生:
「子ども俳句教室」の報告を、日本俳句教育研究会(nhkk)ブログページで取り上げてくださり、ありがとうございました。
今回はその続きの、「教師向け俳句学習会」の報告です。

「子ども俳教室」60 分が終わり、その余韻に浸る間もなく、「教師向け俳句学習会」が始まりました。

当日参加者は、会場 9 人、オンライン Zoom5 人の 14 人。また、これとは別に、期間限定映像配信申し込みが 12 人もいました。

全員、小学校教師です。

主催者の、NPO 英語教育研究所・TOSS Sunny(共に代表 井戸砂織先生)の集客力、恐るべしです。

学習会のメインは、「俳句を作る授業」。

俳句を作る楽しさ、作った俳句を読み解く喜びを、一人でも多くの先生方に体感してほしいと思い、講座を実施しました。

もちろん役に立ったのは、組長の、『世界一わかりやすい俳句の授業』『子供たちはいかにして俳句と出会ったか』です。

わかりやすく、パワポでコンテンツを作りました。まずは、「取り合わせ」を教えました。
そして、テーマ「恋」で俳句を作ってもらいました。

鑑賞は、「俳句ボクシング」形式で、赤組 1 句、白組 1 句の句合わせ。

好きな俳句の良い点をたくさんほめて、どちらかに多数決で決める。2勝した句は、決勝戦に進む。というバトル形式です。

これがものすごく盛り上がりました。

決勝に残ったのは次の 4 句。

待ち合わせドキドキしながらソーダ水

髪形を変えた次の日夏近し

電話待つ二十二時の熱帯夜

置き傘を忘れたふりで夏の夕

優勝に輝いたのは、「待ち合わせ~」でした。

この後は、「取り合わせ」について補足説明をし、「学校俳句のススメ」を紹介して、90 分を終えました。

この講座の参加者の感想です。

★井戸先生が俳句の授業を子供たちにしたという話をお聞きしていたので、自分もできるようになりたいと思い申し込みました。今日は俳句の季語やきまりなどを学ぶのかと思っていたら、あのように実際に作ってみる、しかも対決方式でバトルというので、期待した以上の面白いセミナーでした。取り合わせの言葉あそびが本当に楽しかったです。ソーダ水という言葉が季語だということも初めて知りました。皆さんの俳句の感想を聞いていると、自分が作った時は考えていなかったような深い解釈も出て来たりしたのも面白かったです。子供の日記の呟きから俳句が作れるということも初めて知りました。ぜひ教室でも実践してみたいです。今日は参加できて本当に良かったです。ありがとうございました!

★zoom で参加できてよかったです。「取り合わせ」と「季語集」で、誰でも俳句の授業ができます。「12音の日記」という言い方も、俳句への敷居が低くなりました。

鑑賞=バトル。そして、難しい解釈ではなく、良いところを褒め合うやり方がとても良かったです。人によって解釈が違うのが面白くて、どちらがいいか決めるときにとても参考になりました。

高山先生の講座を久しぶりに受けましたが、にこやかな表情と面白い内容はさすがだなと感じました。

このような面白い会を開催していただき、ありがとうございました。

★ありがとうございました!!
高山先生のお話がとてもわかりやすく、俳句作りをしたことがないですが、作ることができました! 冬リフトと始めはしたのですが、季語なのに季節入れない方がいいかなと思って雪リフトにしました。そうやって、言葉を選ぶことが、とてもとても楽しいことですね!! その楽しさを教えていただきました!! 感激です!!
紅白戦も楽しかったです!! みなさんの作った俳句が、素敵で、それを解釈していく皆さんの考えも楽しくて、ずっと楽しい連続でした!
ありがとうございました!!

★俳句を作るというのが、とても気楽な気持ちでできて、とても楽しかったです。「取り合わせ」の方法を知ることができてこれからの指導に生かすことができそうです。鑑賞の仕方 もいいところ見つけになっていて、いいと思いました。皆さんの解釈がいろいろだったのも 面白かったし、それでいいのだなと感じました。たくさんの学びをありがとうございました。

★高山先生ありがとうございました
とても楽しく俳句を作ることができました。
こんなに楽しく面白くできるんだと思いました。鑑賞の時間もとても楽しかったです。
★本日の学習会、本当にありがとうございました!!
こんなに俳句が楽しいんだと、初めて感じた1日でした!
自分自身、まさしく作ったこともなければ、鑑賞の仕方も分からず、それが故に興味も持てず…でした。
が、熱中しました(^^)
特に、同じ俳句の解釈をしているのに、人それぞれ全く違う解釈ができる点に、面白さを感じました。
子供たちに、少しでもこの楽しさを伝えたいと思います。本日は本当にありがとうございました!

★高山先生!ありがとうございました!!
俳句作りがこんなにも楽しいのかと感激しました! しかも
テーマが「恋」
ドキドキ、なつかしい、わくわく
そんな感情が混ざって作っていました。
みなさんの俳句を解釈するところや、高山先生がプレバトのように演出してくださって、楽しい楽しい時間になりました!そして、高山先生が日本の文化、俳句を広めたいと語ったことも心に響きました!
この楽しさ、わたしも子供達に伝えたいです! ありがとうございました!

★高山先生、ありがとうございました!
俳句を作り、バトル形式で鑑賞する、とても楽しい時間でした。
子どもたちと同じように 12 音で作文し、5 音の季語を合わせて作るので、季語選びもワクワクしました。
改めて、日本語のすばらしさ、奥深さ、表現の豊かさを感じることができました。そして、みんなで鑑賞する楽しさ、おもしろさを味わうことができました。同じ俳句なのに、見える世界が違うことや、同じ言葉からイメージするものが、人によってさまざまあることでものの見方、考え方の広がりを感じることができました。
漠然と子どもたちに俳句を作らせたいと思っていました。
この楽しさを、わくわく感を、子供たちにも伝えたいと思います。ありがとうございました!

★高山先生
ありがとうございました!
初めて俳句を作りましたが、とても楽しくて、もっと俳句を作りたいと思いました! ソーダ水が夏の季語だなんて、俳句って本当に面白いです。
ぜひ、子どもたちにも俳句を作る楽しさを体験させたいです。

★高山先生、子ども達への授業から、教師向けまでありがとうございました! 午前中のみの参加でしたが、俳句を作る楽しさとみんなで鑑賞するおもしろさを知りました。
子ども達に授業したい!と思いました!!

★高山先生、昨日は本当にありがとうございました!! 子どもたちへの対応が本当に温かく、こんな学級を作りたい! と感動しました。高山先生の「いい句だなぁ~」の余韻。月曜日に追試したいと思いました! 井戸先生のお宅で見せていただいた準備ノート。私もいつか講座を持たせていただいた時には、しっかりと、準備をしてのぞみたいと思いました!!  本当にお越しくださり、ありがとうございました!!

どの先生も、「俳句を作る楽しさを子供たちに伝えたい」と記しています。先生方が、それぞれの教室で、楽しく俳句を作る授業をしてくださったら、こんなにうれしいことはありません。

夏井先生大好き、プレバト大好き、俳句の授業大好きの、井戸砂織代表が、このような機会をつくってくださいました。心から感謝です。

俳句の種まきの輪が、少しずつですが、自分のまわりで広がってきているように思います。

私が俳句をするようになって、「人生の杖」をいただいたように、私も、まわりの人に、俳句を作る喜び、俳句を鑑賞する楽しさを伝えていきたいと思います。

今後も、微力ですが、俳句の裾野を少しでも広げられればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。



nhkk事務局スタッフ:
高山先生、感想からも先生方の大興奮が伝わってくる貴重なレポートをありがとうございました。


■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。

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