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しくじり社長の旅館奮闘記 Vol.32

倒産寸前を何度も繰り返し、しくじりだらけの人生を少しでも教訓として役立てられたらと思いまして、私が学んだことを配信していきます。皆様のお役に立てたら幸いです!


【盗人にも五分の理】

D.カーネギーの「人を動かす」という本の中に、盗人にも五分の理があるとか書かれています。

私は会社で面倒を見ていた研修生やスタッフに盗みやごまかしをした人を指導してきましたが、なかなか本人はやったと言いません。本人にとって、それはバレたくないこと、そのまますぎてほしいことです。ウソをついてでも自分が悪いとは思いたくないものです。

国の政治家でも平気で自分が悪くないと言っているのですから、多かれ少なかれ、誰にでもあるのではないかと思います。私にしても、全く嘘をつかないかというと、そんなことはありません。知っているのに知らないふりや、知らないのに知っているふりをしたりします。人は自分の都合に合わせて生きてしまうものです。

弊社では自立支援ということで、生きにくさを抱えた人たちが自立していけるように、就労支援や学習支援、金銭の管理など、さまざまなことをしています。そういう仕事をしていて思うのは、人はなかなか自分の思うようには行動してくれないし、変わってくれないものだということです。

責めれば責めれるほど、人はその人から逃げるようになります。かといって、甘やかせば何も改善しなくていいんだということを学んでしまいます。人を育てているようですが、実は自分が育てられてるような、一生懸命頑張るのは教える側で、教えられる側は常に自分のペースです。

正直、私を教えて下さった師匠も同じ思いだったと思います。

そんな中で、最初にあげた「盗人にも五分の理を認める」という話ですが、その人のことを認めることの大事さ、その人にはその人の理由があることを分かってあげることの大事さを実感します。

ある研修生がすぐに言い訳をします。それはそうしてこれまで生きて来るしかなかったからです。その家庭環境でそれを身につけてきてしまっただけなのです。そうすることで、難を逃れてきたからです。そこを認めた上で、これまでの自分の生き方から新しい生き方を選択した方が自分のためになることを伝えないと、やらされていることになり、逆にうるさく言う人がいる時だけやるようになります。

まずはその人が自分で自分を動かそうと思うような関わり方をしていく必要があります。その為にも相手のことを認めた上で、どうするか考えさせたいものです。なぜなら人は、自分を分かってくれる人の言うことなら聞きやすいものだからです。

私はそれがいまだにうまく行きませんが、少なくとも相手が問題行動をする目的が、すべてが悪意からではないことは理解するようになれました。


「盗みたかったのか、盗むしかなかったのか」



【お知らせ】
12月11日に、弊社のリーダー学習会を公開します。オンラインでの参加が可能ですので、こちらから是非お申し込みください。

講座:リーダー学習会見学
とき:2023年12月11日(月) 13:00~16:00
場所:オンラインまたは現地にて
お申し込みはこちら
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春蘭の宿さかえや
発行責任者  湯本 晴彦
https://e-sakaeya.jp
住所 長野県下高井郡山ノ内町渋温泉
電話番号 0269-33-2531
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