期待外れ

君と車の中に居た。今日の日のために
ジーンズは避けた。ワンピースを着て
覚悟を決めていた。でも肩を寄せる
でもなく、二人でカンコーヒーを飲ん
でいた。会話もなく夜の海を見ていた
海に月の影が映っていた。キレイだね
と初めて言葉がでた。はて、海の事か
私の事か迷った。そして少しはぶてた
君は男にしちゃ美しすぎる。
口付けさえしなかった。するとさあ
両親が心配するから帰ろうかと言って
発車した。私は空回りして素直に、
そうだねと言った。少々心中はぶてて
いた。君は男にしちゃ美しすぎる。
二人の吐息に車の窓がくもった。






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