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【試合評】 初の青森開催で島内宏明がみせた「6年目の進化」~6月28日○楽天3-2オリックス

初の青森開催を白星で飾る!

パリーグでは33年ぶりとなる青森県内での公式戦。
総工費28億円をかけて全面改修され、今月3日にオープンしたばかりの「はるか夢球場」でイーグルスが初の青森開催1軍戦を白星で飾った。

現地観戦のファンの方が、楽天が初の青森開催を実現させ、名実ともに東北に根差した球団になった、そんなスタートラインに立ち合うことができた感慨深い試合とぼくに語ってくださり、なるほどなあ~と頷かされた。

青森のファンが待ち焦がれた中での満を持しての開催になったことは、今季16度目の満員御礼でも垣間見ることができる。
平日ナイトゲームだったが、地方開催では岩手開催の5月17日日本ハム戦(○E15-6F)に続く2度目の大入りになった。

地方開催ならではの良い雰囲気の中、投げては先発・辛島が6回7安打1失点の粘投をみせ、約1ヵ月ぶりの勝利。
楽天移籍後で初スタメンになった地元青森出身・細川のリード支援を受けてゲームを作り、今季6勝目を挙げた。

打線は初回に2番・ペゲーロの17号ソロで先制。
3番・小谷野の左翼線二塁打で同点に追いつかれた直後の3回には、島内が決勝の8号2ラン。
両人の金子千尋撃ちの2本のホームランがモノを言い、僅差を制している。

両軍のスタメン

オリックス=1番・武田(中)、2番・大城(遊)、3番・小谷野(三)、4番・ロメロ(右)、5番・中島(一)、6番・T-岡田(左)、7番・マレーロ(指)、8番・伊藤(捕)、9番・小島(二)、先発・金子(右投)

楽天=1番・島内(中)、2番・ペゲーロ(右)、3番・今江(一)、4番・ウィーラー(三)、5番・銀次(二)、6番・岡島(左)、7番・アマダー(指)、8番・三好(遊)、9番・細川(捕)、先発・辛島(左投)

福山の快投を支える理由その1

6回終了時にリードした試合はここまで35勝2敗。
今年の楽天はリードしていれば6回でほぼ勝利が確定する。
この試合も7回からは自慢のリリーフ陣が登場。
福山、ハーマン、松井裕と1イニングずつつなぐ「勝利の方程式」で青森のみなさんに笑顔を届けている。

もし仕事に家事に超多忙のあなたが、これからVOD観戦で本戦を振り返るなら、どうしても時間がない場合、7回はスキップしても全然問題ない。
本戦も福山が「投の必殺仕事人」よろしく、平然と任務を完遂したからだ。

ただ、飛ばしてしまうとサブちゃんの好投を1球1球堪能できないこと。
この日は左打ちの9番・小島を僅か2球でゴロ凡退させた後が、見どころだった。
今季の福山は速球を操り、左打者にゴロを数多く打たせている。
左打者ゴロ率75.0%の高さもさることながら、小島凡退後の1番・武田、2番・大城、右打者2名との対決に、目を奪われた。

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「Shibakawaの楽天イーグルス観戦記〔2017前半戦〕」
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