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【試合評】敵軍総崩れ潰走! 鷲打線爆発の大勝劇~2017年4月1日○楽天13-4オリックス

敵先発の乱調を攻め立て3回に4得点!

序盤の山場は3回表にやってきた。
2回に両軍が1点ずつを取り合い、1-1とスコアボードが動いた直後のこと。
突如制球を乱した相手先発コークに、イヌワシ打線が一気呵成に襲いかかった。

敵軍の新外国人左腕はオープン戦で順調な仕上がりをみせていた。
その防御率は2位の0.96、コントロールも安定しており18.2回を投げて与四球は3個のみ。
本戦でも、この場面までボールが連続する場面は2回アマダーの2球目3球目の1度だけだった。
そのコークが、3回先頭の9番・嶋を迎えたところで、いきなりストライクが入らなくなる。

3-0からインハイにはずれ嶋が1塁に歩くと、マウンド上で「なんてこったい!」とばかりに首を横に大きく振ると、当惑の表情を浮かべながら、ブツブツブツとボヤきを漏らすしぐさをみせていた。

敵先発がふとみせた戦意喪失の兆候を、1番・茂木の快打一閃がこじ開けていく。
初球送りバントとみせかけた後、2球目を一転、積極スイングで打って出た勇槍は、右中間フェンス直撃の快飛球に。
嶋が1塁から長駆生還する勝ち越しのツーベースになった。

この後、2四球を挟みながら、4番・アマダーの今シーズン初安打が二遊間を破る中前適時打に。
そして1死満塁、6番・今江がコークをマウンドから引きずりおろす2点タイムリーを放っている。(楽5-1オ)

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・ペゲーロ(右)、3番・ウィーラー(三)、4番・アマダー(指)、5番・銀次(二)、6番・今江(一)、7番・島内(中)、8番・松井稼(左)、9番・嶋(捕)、先発・辛島(左投)

オリックス=1番・安達(遊)、2番・川端(中)、3番・中島(指)、4番・ロメロ(右)、5番・小谷野(一)、6番・伊藤(三)、7番・T-岡田(左)、8番・若月(捕)、9番・鈴木昂(二)、先発・コーク(左投)

味方窮地を救ったファイアーファイター福山の名活躍!

序盤の山場が3回表なら、後半の山場は6回裏にやってきた。
イーグルスの守備回だ。
ここをしのぐのかヤラれるか、鷲軍は剣が峰に立たされていた。

楽天先発は辛島。2回に相手中軸に連打を許し、1死3,2塁での暴投で3塁走者に生還され、1-1の同点。
しかし、オリックス打線を5回までこの1失点にとどめ、3単打に抑える好投をみせていた。

その辛島が、1番から始まるこの回、3本のヒットを集められ1失点。(楽5-2オ)
なおも1死2,1塁で打席には小谷野を迎えていた。
2010年のパ打点王は前日3安打、本戦でも1打席目に2-2からヒットを飛ばしており、打撃好調。
後続には失地回復に燃える6番・伊藤と、敵軍の和製大砲・T-岡田が控えていた。
ベテランにつながれてしまうと、たちまち窮地に立たされる場面、梨田監督は辛島を諦め、連投になる福山を急行させた。

福山といえば、昨年、ぼくが週刊野球太郎を経由してスポニチに寄稿した記事の主人公が鉄腕だった。

◎見事な火消しで3年連続65試合登板超え!福山の鉄腕ぶりを分析 (スポニチアネックス2016年10月6日 11:40)


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