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【試合評】エース大乱調の原因と「据え膳」食わぬの味方打線~4月12日●楽天5-10西武

エース乱調、相手4番の「おかわり」独擅場

打撃好調ペゲーロのバットが今日も咆哮した。
右翼から左翼に吹く逆風も関係なし。

打球角度27でぶっ放した推定飛距離123mのペギー砲が右翼席に突き刺さるなど、初回いきなりの3得点で始まったライオンズ1回戦。

しかし、まさかのエースが乱調だった。
5回まで6点を失うと、継投に入った6回以降はリリーフ陣が4番・中村剛也の「おかわり」に遭った。
1号ソロは青山が、左翼Eウィング行きの2号3ランは今野が。
終わってみれば、今季2度めの二桁失点、5-10で敗れている。

これで成績は9試合7勝2敗の1位変わらず。
ゲーム差は2位・オリックスと1.5、3位・西武、4位・ソフトバンクと2.0、5位・ロッテと4.5、6位・日本ハムと5.0とした。

大敗の中でも朗報なのは、打線が3試合連続二ケタ安打を決める12本のヒットを打ったこと。

マルチ安打は茂木、銀次、島内の3人。
銀次は開幕9試合連続出塁を決め、打率は.361に上昇、現在パリーグ打率ランキング5位につけている。
島内の2安打はカーブ撃ちとフルカウント勝負を制したもの。
いずれも内容があり、凡打に倒れた2本も外野後方に良いかたちで飛ばしたフライアウトになった。

そして、打率.143/OPS.332と苦しんでいたアマダーにも今季1号が飛び出した。

4打席を終えて4打数ノーヒット3三振と良い所がなかったが、9回2死1塁の5打席めで小石が投げ込んできたインハイ136km速球をパワフルに一閃。
左翼ポール直撃の痛烈弾をお見舞いし、一矢報いている。
これを機に、復調の階段を登り始めることを願うばかりなのだ。

両軍のスタメン

西武=1番・秋山(中)、2番・源田(遊)、3番・浅村(二)、4番・中村(三)、5番・栗山(左)、6番・メヒア(一)、7番・渡辺(指)、8番・岡田(捕)、9番・木村文(右)、先発・多和田(右投)

楽天=1番・茂木(遊)、2番・ペゲーロ(右)、3番・ウィーラー(三)、4番・アマダー(指)、5番・銀次(一)、6番・島内(中)、7番・岡島(左)、8番・藤田(二)、9番・嶋(捕)、先発・則本(右投)

決して「寒さ」だけではなかったエース乱調その原因

5回10安打4四球6失点。
エースの乱調に対し、試合後の梨田監督は「初回味方が3点取ったんだけれども、その後の失点は寒さの影響かもしれないね」と語ったと言う。

確かに寒さも影響したと思う。
プレイボール前のマウンドで投球練習をするときから、則本がしきりに指に息を吹きかける光景が見られたからだ。

しかし、それだけでは乱調の説明はつかない。
4月前半の仙台と言えば、ぼくが住む信州と全く同じで、春先の寒さがまだ居座り、日が沈み夜の帳が降りると寒さも厳しくなる。
酷いときには雪も舞うほどという点も、長野と良く似ている。

そんな4月前半の本拠地で、則本は2013年4月5日ロッテ戦から先週の東北開幕戦まで合計8試合を投げてきた。
その8試合といったら、いずれもすばらしい成績だったのだ。

下記表のとおり、、、

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「Shibakawaの楽天イーグルス観戦記〔2017前半戦〕」

◎則本昂大 4月前半の本拠地登板 投手成績

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