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あなたはチンコロを知っているか

毎年、お正月が過ぎると新潟に行きたくなる。
なぜならちんころを買いに行きたいからだ。

あまり有名になって欲しくはないが、かわいすぎるので共有したい。


下記のサイトから画像を拝借


↓ 今年の開催情報は下記から


どうだろう。かわいすぎないだろうか。
「ちんころ」 というのは中国の犬である 「狆 (ちん)」 を 「犬っコロ」 的に言ったものだと認識している。

と思ったら子犬のことでもあるらしい。狆は小型犬であったことから、子犬全般を 「狆」 と呼ぶ風潮があったとのことだ。


新潟の十日町で、冬になり農作物も販売できない時期に、竹細工や藁細工などを販売して生計の足しにしていたようである。
そこにさらなる副産物として、糝粉 (しんこ。うるち米を粉末にしたもの) を使って画像のような犬の人形を作ったことに端を発しているようだ。しかも江戸時代から。

さすが米どころと言うべきか。


伝統的なものは赤・黄・緑の三色のみを使って鞠を持たせた犬のモチーフのもののようだが、近年では画像のように非常にカラフルでモチーフもバリエーションに富んでいる。
私が行ったのは 5 年以上前で、1 つ 300 円 ~ という価格だった。
人へのお土産も兼ねて 20 個くらい購入したと思う。

ちんころは縁起がいいのだ。

しかし、ものっすごい、見るも無惨にバッキバキにバラバラになる。
結構早い段階で。
なんせモチをその辺に放置しているのと同じことなのだ。
悲しいくらいにバラバラになる。

TOP 画像を撮影するにあたり、さきほどミニ掃除機でホコリを吸っていたら左手前のネコの首輪が割れて落ちた😭
ひび割れているところはもうすでに割れた後である。


あまりにも短い命かつかわいすぎるので、バラバラになってしまったちんころを、ボンドで貼り合わせて玄関に飾り続けている。
人にあげる時にもすでに割れていたので、一部ボンドで貼り合わせてから渡した。
海外の友人に送ろうと思っていたものは、プラスチック ケースを買ってきて割れないように送ろうと思ってプチプチにくるんでおいたらカビていた。泣きそうになりながら捨てた。

なかなか繊細な人形なのである。


今でこそ日曜日に開催されているようだが、私が行ったときは 5 の倍数の日に開催されていたので、わざわざ有給を取って参加した。
18 きっぷがギリ使える日に行ったので、始発に乗って 10:00 くらいには着いたのだろうか。

場所がよく分らなかったので、十日町の駅員さん? それともどこかのお店? で 「チンコロ市はどこでおこなわれているんですか?」 と訊いたものの、「???」 みたいな反応が返ってくることもあった。

働いている人が必ずしも地元の人とは限らないけれど、現地でもあまり知名度は高くないのだろうか……。


地元のケーブル テレビ局のようなものが撮影に来ていたらしく、私がちんころを物色している間に、特に用事もなく手持ち無沙汰にしていたパートナーに白羽の矢が立ち、どこから来たのかと訊かれたらしい。

相手は 「長岡」 とか 「湯沢」 とか、おそらく新潟県内の地名を想定していたらしく、パートナーが県名 (関東圏) を答えたら非常に驚いていたらしい。

あまり他県の人は来ないのだろうか。
確かに、午前中に十日町にいることは少しハードルが高かった。


十日町に行くには往復で 9,000 円程度かかるので、やはりここは 18 きっぷを使いたいところだ。

ちなみに 「えちごツーデーパス」 という、新潟を周るにはお得すぎる切符もあって、そこそこ新潟への出没率は高い。
去年は行かなかったが。


私は直江津のホテル ハイマートのさけめし (鮭弁当。する天 (スルメの天ぷら) もおいしい) が駅弁の中でいちばん好きだし、糸魚川での翡翠探しも好きである。

村上も素敵なところだし、高田の桜も本当に見事だと思う。
新潟も見所がいっぱいなのだ。


十日町といえば、清津峡 (きよつきょう) という 「日本三大峡谷」 のうちの一つがあるのだ。

過去に GW に行ったときはほぼ誰もいなくて穴場だと思ったけれど、現在はどうなのだろう。


小千谷には錦鯉の里もあるし、村上にはイヨボヤ (鮭) 会館もある。

ちなみに錦鯉って、外来種らしい。
いかにも日本! みたいな名前をしているのに。


イヨボヤ会館には、イヨボヤのぬいぐるみキットが売っている。
珍しいので購入して、型紙を再利用してパートナーと量産した (といっても 5 つくらい)。
これをパートナーの部屋に置いてある 「11 ぴきのねこ」 の数匹に持たせている。

イヨボヤのお腹は 2 つに裂けている


結構時間がかかったので、もう作るつもりはない。


新潟は楽しいところ満載だ。新発田 (しばた) のアスパラの出荷量は新潟一ということで、アスパラ祭り的なものもおこなわれているらしい。


新潟出身の同僚に、当人より新潟に詳しいという評価をもらえた私からして、新潟にまだ行ったことがない方はぜひ訪れてみてほしい。
ワイナリーや長岡フェニックスなどもちろん有名どころもあると思うが、少しマイナーなものでも楽しめるところが沢山あるのが新潟なのだ。



そんな新潟を含む北陸地方が被災してしまった。
能登にも羽咋にも行ったことがあるし、富山福井含め北陸地方は大好きなエリアでもあるのでショックも一入だ。
新潟は過去にも冬に地震に見舞われたり、大規模な火災が発生していたことも記憶に新しい。

現時点での私に協力できることは義援金を送ることのみで心苦しいが、心よりお見舞い申し上げる。


また落ち着いた頃にはぜひ復興に協力させていただきたいと思う。


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