日本の昇給率を世界と比べてみた
こんにちは。
Earth Technology株式会社 採用担当の上田です。
「お金にまつわるあれこれ」シリーズの一つとして、今回は給与の「昇給率」についてお話してみたいと思います。
就活中の学生さんの中には企業選びの際に「初任給」に注目することもあるかもしれませんが、長期的な視点で見てみると入社後の給与の伸び方を表す「昇給率」にも着目してみると良さそうです。
何をもって昇給率が高いor低いを判断するかは人それぞれだと思いますが、客観的なデータではこんな感じのようです。
ついでに、世界の昇給率とも比較してみましょう。
さてさて、多いと思ったか少ないと思ったか、皆さんどんな反応でしたか?
それでは詳しく見ていきましょう!
そもそも昇給とは?昇給率とは?
まずは、「昇給」や「昇給率」の定義からおさえておきましょう。
一般的に「昇給」とは毎月の給与額が上がることを言い、賞与(ボーナス)は含まれません。
そして昇給には
・ベースアップ
・定期昇給
の2種類があります。
ベースアップとは、会社の業績に応じて一律に給与が上がることを言います。
企業と労働組合との交渉がまとまって決定することが多いため、個人の業績などは影響しません。
一方で定期昇給とは、一定期間で個人に対する昇給機会があることを言います。
こちらは個人の業績が加味されますので、昇給額にはばらつきが発生します。
「昇給率」とは、昇給前の給与額と比較して昇給後の給与額がどれくらい上がったのかを示す割合です。
下記の計算方法によって算出されます。
例えば、入社1年目に210,000円の給与額だった人が2年目に3,000円昇給したら、昇給率は
3,000円 ÷ 210,000円 × 100 = 1.4%
ということになります。
日本の昇給率について
さて、ここからは日本の昇給率について見てみましょう。
元になるデータは、日本経済団体連合会が2022年1月に発表した”2021年1~6月実施分「昇給・ベースアップ実施状況調査結果」の概要”です。
https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/010.pdf
こちらによると、2021年の実績は下記のような統計が出ています。
こちらは大手企業を中心とする調査結果ですので、中小企業を含むとさらにこの数値よりも下がりそうです。
そのため日本全体の実態を表した数値とは言い難いかもしれません。
しかしながら「昇給率1.96%」という数値は、皆さんがこれから就職活動で企業選びをする際に一つの基準として持っていても良い値になりそうです。
世界の昇給率について
さて、ここで世界に目を向けてみましょう!
何となく海外の方が日本よりも昇給率が良さそうなイメージなのですが、実際はどうなのでしょう?
元になるデータは、コーン・フェリーの2022年の世界報酬動向調査です。
https://www.kornferry.com/insights/featured-topics/employee-experience/compensation-practices-and-salary-increase-projections-2022
こちらは2022年の予測データですが、超ざっくりと抜き出してみました。
ほほおー、世界に目を向けるとこんな感じなんですねぇ。
Earth Technologyの気になる昇給率は?
ここまで日本や世界に目を向けて昇給率についてのデータを見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
最後に、当社Earth Technologyの昇給率についてちょこっとご紹介したいと思います。
当社の昇給タイミングは年2回(4月・10月)あり、1回あたりのMAX昇給額は1万円です。
そのため年間でのMAX昇給額は2万円となります。(2022年実績)
そして当社の社員の6割以上はこのMAX額で昇給している実績がありますので、仮に入社2年目で2万円昇給したとなるとこのような昇給率となります。
20,000円(昇給額) ÷ 225,000円(1年目給与額) × 100 = 8.9% (昇給率)
おお~と思っていただければ幸いです!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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