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人間国宝はすごかった。。。

狂言か好きで時々見に行く。
狂言が好きというか、山本東次郎さんが好き。

昨日、1/28はハゲマス会(←と言う名の山本家を応援する会がある)主催の狂言の会でした。
毎回ですが、山本家家訓(?)の
『乱れて盛んならんよりはむしろ固く守りて滅びよ』
の掛け軸が迎えてくれます。

感じたことが多すぎて、言葉にしにくい…

狂言のような伝統芸能は、とにかく『型を守る』ことが絶対で、そこには『個』はないのだと思います。ただセリフを覚えるだけでなく、どのように音を出すか、高い低い、長い短いまで師匠を真似る。師匠はその上の師匠を真似たのですから、狂言650年の積み重ねが東次郎さんの声になる。650年間の、それも厳しい稽古の積み重ねが、目の前の人間の中に凝縮されているかと思うと、感動を通り越してうすら寒いような気も致します。(だから人間国宝なんですけどね💦)

陶芸とのからみで言うと、以前読んだこちらの本に、能と民藝について比較し、似たようなことが書いてありました。
Amazon.co.jp: わかりやすい民藝 (d BOOKS) : 高木崇雄: 本
民藝の条件として、
『個人の力と言うより、風土と自然の恵み、そして伝統の力など、目に見えない大きな力によって支えられているものである。』
こういう部分は、狂言のような伝統芸能とかなり共通する部分があるのではないかと思います。

とは言え、東次郎さん個人もすごいのですけどね💦
今年87歳になられる方とは思えない身のこなし、気迫、本当にかっこいい!の一言です。
昨日は、演目になかったのですが、最後に、『祐善』を舞って下さいました。日本一ヘタクソな傘張り職人だった祐善が亡霊になって出てきて、自分の過去を語る曲です。
いつもだけど、見ていてなんだか泣けてきた。
『固く守りて滅びよ』と言うが、
『どうかなくならないで…』と心から思う。私がこの世から消えたあとも、ずっと残っていて…と、そう思う。

祐善はヘタクソな傘張り職人の話だけど、近頃あまりうまくいかない自分の陶芸と重ねる部分もあったかな💦
うまくいかなくても、やり続けることに意味はあるのだろうな。
昨日、土曜日に本焼きをしたのを窯出ししたら、失敗しているのが何個かあって凹んでる。明日以降、焼成記録を更新します。
本日もお読み頂きありがとうございます!

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