子どもの失敗の見まもりかた。
冬に札幌に講演で呼んでもらったときに、東京の仲間の紹介で、講演を聞きに来てくださったサムズバイクの奈美さん。そのときは、まだお店はOPENしていなく改装中だった。
名前のとおりサムズバイクのオーナーは奈美さんの旦那さんであったサムさんだった。そして創業25年のこのバイクショップは北海道だけでなく、全国でも名の知られた名物ショップだったのだ。
彼が若くして突然亡くなり、奈美さんがお店を改装して新たなスタッフさんとともに引き継がれた。冬には改装中だったお店が、すっかりきれいに、そしてかっこよくなっていた。今日はここでdailylife bicycle cafeをやらせていただく。お店にはサムさんの写真や自転車もたくさんあって、ミュージシャンもしていた彼の音響セットなんかもたくさんあって、なんだかお会いしたこともないのに身近に感じる。
ドカッと店内にバイクを横付けさせてもらってdailylife bicycle cafe @ samsbikeがオープンした。
奈美さんの呼びかけ、そしていつも近くにおられるサムズバイクファミリーの皆さん、そして僕が札幌に来るのを待って下さっていた方々が一同に介してなんとも宴会みたいな1日となった。
もうひとつ、嬉しいニュース。
弟子ができた。サムズバイクファミリーの息子いなせ。
昨日の夕方ちょこっとカフェをやったときにすでにコーヒーに興味を持っていたんだけれど、彼が一生懸命ぼくのやっているのを見つめてくれるので、子どもの成長を見守るのが大好きな僕は(決して楽をしようとしているわけじゃないぞ!いやちょっとだけあるかも。)彼にコーヒーの淹れ方をひとつひとつ見せて教えた。
ここから先は、見守るだけだ。
ガスを点火。
熱湯の入ったポットを持つとき。
入ったコーヒーを注ぐとき。
ドキドキするポイントはいくつでもあるのだ。
熱かったら、何かを取っ手に巻き付けて、コーヒーをカップに注ぐときにこぼれてしまうならバンダナを敷いてから。
伝えるのは、失敗してからでいいのだ。
失敗するから原因を考える。
失敗するからそこで失ったものが分かる。
だから失敗したほうがいいのだ。
大切なのは失敗を受け入れてあげること。
大丈夫だと伝えてあげること。
ケガにつながるものか、そうでないかの見極め(口を出すライン)
それさえ押さえておけば、あとは自由に飛ばせてあげたらいい。
さっきコーヒーを淹れたとこなのに、もうおかわりの注文を取りに行くいなせをみながら、心がぽかぽかしている自分に気づいた。
サムズバイク
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