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ひとりの夢が「わたしたち」の夢に変わるとき。

このブログでも以前に紹介した女の子の物語。
八王子の小学校で講演したときに聴いてくれた女の子のお母さんから届いたメッセージにはこうあった。

今日講演に来て頂いた、八王子市立上川口小学校の保護者のひとりです。今日は、楽しく心に響くお話、ありがとうございました。娘たちは一日中、寝坊して講演に来られなかった主人に、西川さんの話をしていました。娘の将来の夢は、デザイナーになり自分のブランドを立ち上げ、服を作る工場を恵まれない国に作り、その国の人たちが仕事をしてお金を得られるようにすることだそうです。今日の話を聞いて、ますます海外に興味が湧いてきたようです。本当に貴重なお話をありがとうございました。

その彼女に、そういった服づくりを仕事としてやっているアトリエふわりのひろみさんという方がいることを伝えると、今度はひろみさんからメッセージが届いた。「まさくんが紹介してくれた女の子とね、いまメッセージをやりとりしてるの!」と文面から、ひろみさんも楽しんでいる様子が伝わってきた。

(そのときのブログは下の画像から読めます)


昨日またひろみさんからメッセージが届いた。そして、夢を僕に伝えてくれた女の子とお母さんからもメッセージが。ついに彼女たちが直接会って話ができたようだ。その夜のメッセージのやりとりを紹介します。


小学校四年生の女の子夢が、とうとうひろみさんの手によって服になるようだ。それができたときには、みんなで一緒に集まって、お祝いしようね。とひろみさんと約束して、キャンプ中のテントの中でのやりとりが終わった。

最初やりとりをはじめたときには、こんな大きなことを思い描いてもいなかったし、彼女の夢をあったかいまま置いてあげたいなと思って友だちを紹介した。そしたら彼女は希望を持っておっきくなれるだろうなと思って。

けれどもそのやりとりが現実としてカタチになっていこうとしている。それは、ひろみさんに勇気を持ってメッセージを送った彼女と、そしてそれに答え動きはじめてくださったひろみさんの思いと行動に他ならない。

いつのまにか、小さな女の子の夢が、僕やひろみさんやお母さんやご家族もメンバーとして入った私たちの夢になり、もしかしたら前回のブログを読んでくださった方々の夢にもなっているのかもしれない。

こうしてひとつの夢が、誰かの夢にもなり、それがつながっていきながら人がつながっていく。僕はそういう可能性が好きだ。将来この女の子がこの仕事につくかどうかが重要じゃない。ひとりの勇気を持って行動を起こそうとした子どもが

「もしかしたら自分の思いと行動は、世の中をちょっとだけでも変えるかもしれない」

という可能性を持って生きてさえくれれば。生きていてよかったと思ってくれれば。それはその子が感じるおっきさと同じくらい、その子を見守るぼくたちの心にも大きなあたたかいものが満たされていくんだと、僕は思う。

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