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人間は苦痛を通してしか成長できない

「没薬つまり苦味はマインドに関係している。私たちが人間として苦しむのはマインドを通してである。人類が進歩し、マインドが発達すればするほど、苦しむ能力も増大するように思われる。しかし、苦しみをその真の光の中で見て、神性に捧げるならば、それは私たちが神により近づくための道具として使うことができる。そのとき、苦痛を通して賢くなったマインドと、苦悩し困難に打ち勝つことによって親切になったハートという稀な素晴らしい贈り物を神に差し出すことができる」

『ベツレヘムからカルバリーへ』アリス・ベイリー著

詳細は去年の記事参照。

どうも、人間は苦痛を通してしか成長できないように作られているようです。肉体を持たない意識存在であるデーヴァなどは、そういことはない。

なので、人間はわざわざ自分で苦痛を引き起こしながら生きているらしいです。

ヨーガスートラでは、苦痛の原因をこう述べています。

1.無知 
無常のものを常なるものと誤解する、不浄のものと純粋と誤解する、苦痛を快楽と勘違いする、非自己を真我と信じ込む。

2.エゴイズム
上記と被るけど、非自己と真我を同一化する。それが執着につながる。

3.執着
快楽と感じるものと同一化することで生じる。例えば、美味しいものを食べたら、また食べたい!絶対食べたい!食べないと死んでも死にきれない・・・と強い執着になっていく。しかし、それって快楽じゃなくて苦痛だよね。

4.嫌悪
嫌いは好きの反対。執着は好きっていうこと。嫌悪は執着の反対。
「あの人が好き!」(執着につながる)⇔「あの人が嫌い!」(嫌悪につながる)、これは表裏一体ということ。どっちも苦痛の原因。

5.死への恐れ
賢者といえども、これはなかなかなくならないといわれる。死への恐れも5つに分けられる。
①私を失うことへの恐れ
②孤独への恐れ
③未知のものへの恐れ
④失敗することへの恐れ
⑤痛みへの恐れ
私たちは、何度も何度も転生の中で死ぬ経験をしている。頭で理解しても、なかなかその恐怖を解消することは難しい。

冒頭の言葉を読むと、これは、マインドが発達すればするほど苦痛も大きく深くなるということ。アストラルつまり感情や欲求の沼につかりっぱなしよりは、よほど進化してきているということになります。
苦しんだり、葛藤している時は、「なんか成長をしようとしてるんだな」と捉えると違う世界が見えてくるかもしれません。

苦痛は魂からのプレゼント。

というわけで、よいクリスマスの時間をお過ごしください。

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