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「新宿荒木町の坊主バーに行ってみた」

twitterで久々の上京、四ツ谷辺りで一泊する事を呟いたところ、とある御仁から「坊主BAR」を勧められる。

なんとなくお坊さんがやっているお店があるといった話は知っていたものの四ツ谷辺りにもあるとはつゆ知らず。

とりあえず、宿にチェックインする前に軽く一杯のつもりで訪問。

「Vows Bar」
四ツ谷三丁目駅から徒歩5分ほど。
裏路地に個性的な飲食店が軒を連ねる荒木町の一角で小さなビルの2階で営業されていた。

新宿、荒木町界隈。裏路地に面白そうなお店が軒を連ねる。例えばサイエンスバーなる試験管でワインを出してくる元なんかの研究者の店とかもあるそうで、ちょっとまた来てみたい界隈。

時は既に23時。
ほのかにお香の匂いがする入店すると、カウンターの向こうにお坊さん。
こういうお店だとわかっていてもその光景は新鮮。
テーブル席は埋まっておりカウンターへ通される。

昼は法要、夜はBARのマスター浄土真宗の善信和尚。バンドを組みCDまでリリースしてたりする気さくな僧侶。

経典風のメニュー表からカクテル「極楽浄土」を。
カウンターのお坊さん、カウンターで隣り合わせになった鳥取と青森から来ているというお客さんと暫し歓談。
堅苦しさとは無縁なアットホームな雰囲気。

地獄〜、地獄♪楽しい地獄〜♪と、おもわず「鬼灯の冷徹」のOP曲が脳内で流れ出したメニュー。


お坊さんブーム的なものに便乗して開店されたのかと思っていたが、仏教を身近に感じてもらいたいとの思いで、荒木町ではもうかれこれ20年近く営業されているとか。
元々は大阪が発祥で系列店が何店舗かあるそうだ。

特定の宗派ではなく、様々な宗派の方がお店のスタッフをされており、中には中国の黒竜江省から来ているという若い僧侶の方も。
こちらの中国から来たお坊さん、語学も知識も豊富。
「真面目で気さくなオタク」という表現がしっくりくるような容貌とお人柄。
日本、中国、韓国と各国の「般若心経」を披露してくれた。

中国も広くバリエーションもいくつかあるそうだが、披露してくれたお経は綺麗で流れるような歌のようでった。
韓国は木魚の拍子を多用したリズミカルな感じ。
他国の仏教のお経を聴き比べる事など思いもよらず同じお経でも国が違えばこうも違うのか、と図らずも新鮮な体験になった。

店内には仏壇もあるが、1時間も居れば違和感もなく。日に二回法話が聞けるそうな。

近頃仕事が多忙な事が悩みといえば、悩みだったがこれも御仏の導き、救いのひと時という事だろうか?ともかく良い塩梅でリフレッシュ出来たお陰か、翌日の仕事の打ち合わせも、終始良い形で終われたのでそういう事にしておきたい。

オフィシャルサイト
http://vowz-bar.com

#BAR #坊主 #和尚 #カクテル #荒木町


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