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生徒は「探究のプロセス」を意識した学習活動に取り組んでいない?

総合的な学習の時間で「探究のプロセス」を意識した学習活動に取り組んでいる児童生徒ほど各教科の正答率が高い傾向にあること、探究的な学習に取り組んでいる児童生徒の割合が増えていることが明らかになっている。

「探究のプロセス」とは、課題の設定、情報の収集、整理・分析、まとめ・表現の学習活動を発展的に繰り返していくことである。

学校の児童生徒が「探究のプロセス」の学習活動に取り組んでいるかどうかをみる1つの材料として、全国学力・学習状況調査の児童生徒質問紙の項目がある。

例えば、以下の項目。

①2年生のときに受けた授業では、各教科で学んだことを生かしながら、自分の考えをまとめたり、思いや考えをもとに新しいものを作り出したりする活動を行っていましたか。

➁総合的な学習の時間では、自分で課題を立てて情報を集め整理して、調べたことを発表するなどの学習活動に取り組んでいますか。

令和2年度の調査によると、「あまりそうは思わない」「思わない」と回答した生徒の割合(全国)は、①の項目は40.4%、➁の項目は29.6%である。

①➁ともに高いと感じるのは、私だけだろうか。                        特に➁が気になる。                                    

自分の考えや思いをまとめる、その考え等から新しいものをつくり出す学習活動は、各教科等で重視されているにもかかわらず、取り組んでさえいないと感じている生徒が約4割もいる事実を、学校現場に身を置くものとしてしっかりと受け止めたい。

                     

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