こんにちは。
私、クルマとかバイクとか、大好きなんですが、同じく、ヘルメットも好きなんです。ですので、これなーんだ、という感じで、皆さんにカッコ良いヘルメットを紹介していきたいと思います。昔のやつがほとんどです、悪しからず。メーカーさんにも、あぁ、こういうのをカッコ良いと思ってんだー、というふうに見て頂ければなぁ、なんて思っております。

さて皆さん！ ヘルメットって全部一緒に見えるかもしれませんが…

カラーリングの違い、というのはもちろん、帽体の形というかシルエットや、バイザーの回転軸？付近の機能的なデザインなんかも、かなり違うんです。もちろん、カラーリングの話も好きですが、今日は形の話でいきます。

といっても当初は、相当、形の違うヤツしか、「違う」と気付かなかったのですが、なんじゃこりゃ（良い意味です）、というヤツに出会うことをキッカケに、よく見ると全然違うぞ、こりゃ、カッコ良いヤツを選ばないと後悔しそうだ、という気持ちになり、良く見て選ぶようになって来たのです。以降、店員さんに「どのメットが良いですか？」なんて聞くのが、ありえなく思えてきました。

私、デザイナーでも何でもないんですが、デザインが好きなんです、とにかくカッコ良いモノが。

で、学生時代にたまたま手に取った古本「カースタイリング」(今見ると1980年夏号でした）に、あったんです、

ポルシェデザイン特集ってやつが！！

「ポルシェデザイン」は、それだけでまた、別の機会に書きたいのですが、学生時代の私にとって、ホント、カッコ良いデザインの代名詞の一つとなりました。ポルシェデザインっていうのは、企業からの依頼を請け負うデザイン集団なんですけど、クルマのポルシェをデザインするんじゃないんです。カメラとかバッグとかサングラスとか。どちらかといえば、クルマはやらないんですよね。

で、何が良いって、そのものが持つ「機能」を形にするのだ、なんて言うんですね。形ありきじゃないんだ、と。カッコえー。

それでこの記事を読んだときから、ポルシェデザインのヘルメットがあるってことは知ってたわけです。
こんなヘルメット、見たことありますか？

ヘンテコに見えるかもしれませんが、とにかく、「無い」デザインなんですよね。こんなの見たことない。何を想像します？ 私は、バイク用というより、宇宙っぽいと思いました。
こんなやつ。月のヘルメット。

だけどこれよりも百倍（子供みたいですが）、洗練されててカッコいい。こんなデカ頭感、ないですし。

一方で、古いモデルなので、そこそこキレイなものは、もう手に入らないと思っていたんですね。しかし、あるところにはあるもので、ネットオークションで、ついに手に入れたわけです。ただ内装のスポンジなんかはボロです。

手に入れて気づいたことですが、普通のヘルメットって、バイザーを開けると、バイザーがおデコのところに斜めに上がるんです。次の写真の左のメットのように。バイザーの回転軸がどこにあるかも見えます。バイザーが透明なんで。えぇ、それが当たり前です。ですが、このメット、見てください。

なんということでしょう！

バイザーが上がっても、メット内部にスルーっと収まっちゃうんです！ シェルが二重構造になっていて、その隙間にバイザーが収まります。鞘のような感じですね。しかもバイザーの回転軸が見えない。バイザーどこ行った？ という不思議な感じ。月のメットも、見た感じ、こんな風にバイザーが上がるのではないでしょうか。

ちなみにポルシェデザイン社はデザインはしても製造はしないので、ポルシェデザインby…（メーカー名）というのが多いです。こいつのメーカーはフランス？（検索すると、少なくとも今の本社はフランスのようです）のKiwi 社。正式なモデル名は、

ポルシェデザイン CP4 by Kiwi

というのかな？ 本体にはスイスメイド、とステッカーが貼ってあります。

（写真）内装はボロボロではないですが、ボロです。あご紐はクイックリリース。バイザー開けてると、ちょっと間抜けなツラ構え。最後のは内装の注意書きです。

かぶってる写真でイイのがなかなか見当たりませんでしたが、こんな感じ。うーん、ここはバイザーをスモークにしてほしかった。これじゃ、ボンバーマンだ…。

あと調べて気づきましたが、kiwi だけでなく、チャイルドシートなんか作ってる、レーマー社も、CP3の名前で作ってたんですね。

色違いもなかなかいけてると思います。

結論

いかがでしたでしょうか。カッコいいと共感いただければ、嬉しいくなるので、スキをお願いします。
この記事を読んでいただき、「こんなのがあったんだー」と言ってもらえることの他に、これの復刻版を、現在の安全技術でもって作ってもらえたらなー、と思います。「ポルシェデザインbyアライ」「ポルシェデザインbyショウエイ」とか、どうでしょうか。
昔、カッコ良いなーと思っていたヘルメットが実際、現代の技術で復活する場合もあるんですよね。別の機会にご紹介したいです。

最後に、月のヘルメット繋がりでは、なんちゃって的なペイントのヘルメットが、最近出ていたんですよね。これもすごくカッコ良い。motoGPのロレンソ選手がかぶっていた、そのモデル（ノーランのX802R。その名も "ロレンソ ムーン"）を最後に掲載して、オチとしたいと思います。これはまだどこかに、在庫があるかもしれませんよー。それではまたー！