見出し画像

ロンドン駐在記002 : 渡英 (Part2)

1. 地震

 搭乗ゲートに着いた途端に、大きな揺れがあった。順調な滑り出しに冷や水を浴びせるような、結構大きな地震だった。おかげで、空港のチェックに時間がかかり、1時間ほど出発が遅れた。

2. 余裕

 飛行機の座席は予約通り、3人並びのバシュネット付きだった。13時頃の離陸をなった為、ちょうど昼寝の時間となり、子供は二人とも1時間程眠った。ここまでは順調であり、最初の機内食もビールとともに楽しめた。昼寝から起きた娘の第一声は、「もうイギリス?」だった。まだ飛行機だと伝えると、「まだかあ…」とがっかりした様子。斜め後ろの席にも2歳の女の子がおり、よく泣いていた。まだ余裕のあるうちの娘は「ぐずってるね」と笑っていた。その女の子の母親は、1人で3人の子供達を引き連れており、「Stop it !」と大きな声で怒こっていたが、なかなかぐずりやまずに苦労していた(正直その怒った声が泣き声よりもうるさかったのだが…)。

3. 奮闘

 2時間程経過すると、事態が一変した。息子をバシュネットに寝かそうと、甘い考えを持ったのが運のつきだった。置いた途端に息子も泣き出し、それを期に飽きてきた娘もぐずり始めた。12時間のフライトであったが、その半分以上の時間はどちらかを抱っこして立たされていた。添乗員が気を遣ってくれて、娘によく話しかけてくれたが、体重13Kgの赤ちゃん帰りした娘が、抱っこからおりる気配はなかった。トイレへの行き来も大変で、息子のオムツを4回替えに行き、娘をオシッコに2回連れて行った。妻は窓側の席にいることを良いことに、最後に一度だけ息子のオムツを替えに行った。「飛行機でオムツ替えるのは大変だね。」と、二度とない貴重な体験をした感じの余裕の発言だった。罰が当たって、エコノミー症候群にでもならないかと思ったが、発祥はしなかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?