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思い出と共に。

祖父の形見に
愛用していた小銭入れを貰ってきました。
なんの変哲もないファスナー付きの黒い小銭入れですが
祖父はいつでもどこでもそれを持ち歩いていて。

病院に付き添った帰りも、自販機の前でポケットからその小銭入れを取り出し
「なに飲むんだ?買ってやっから。」がお決まりのパターンでした。

もう大人だし、自分でも買えるけど
じいちゃんが病院帰りに声をかけてくれるのが嬉しくて
ちゃっかり買ってもらってた。笑
そんな思い出の小銭入れです。

祖父が書いた文章や手紙があればいいんだけど
字に書いて残すようなタイプではなかったので
残念ながらほとんど残っていません。

でも唯一、私の手元にあるのが祖父が書いた年賀状。
しかも「タイムカプセル年賀状」といって、書いた手紙が十数年後に届くってやつ。

私が3歳の時に祖父が書いた年賀状が
16年後、時を越えて当時19歳の私に届いたことがあって。
あれから何十年も経ったけど、大事に大事に机の中にしまっていたことを思い出して。
引っ張り出してきました。

懐かしい祖父の字。
これを書いている時、私は3歳だったこと。
19歳の私に「素敵なお嫁さんになってください」とやや気の早いメッセージを綴っていたこと。
「これが届くころ、じいちゃんはこの世にいるか分かりません」とか書いていたこと。
届いた当時、バリバリ元気に存在してたし。笑

文章の端々に祖父らしさが溢れていました。
じいちゃんの直筆はとても貴重なので、大事にしようと思います。

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