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アメリカADAツアー⑰

2015年8月1日記録報告
とうとう8月になってもーた。
はーTime flies.
ところで、朝からくしゃみの連発。
私、一度でもくしゃみをすると、
その後1時間くらい鼻水止まらないんです。
なのに、一度ならず、とにかくくしゃみが止まらない。
10分に1回くらい…。
このくしゃみ、NCIL会議の時から兆候はあったけど、
この日はホントに止まらない!
そして、なぜか足のむくみがピーク!
足首から先がパッツンパッツン!
足の指とか、動かせません!
なんか、自分の体とは別物みたいで気持ち悪!
朝から鼻ズルズル、足ぱつぱつしながらの1日がスタート。
この日も終日フリー。
まずは、敦子さんオススメの、ホロコースト博物館を目指す。
昔、ポーランドのアウシュビッツに行かなきゃなぁ、と
思っていたんだけど、
遠いし、寒そうだし、バリア多そうだし、ちょっと怖いから、
行く決心つかないままになってたんだよね。
目の前にホロコースト博物館があるっていうのは、
やっぱり、ここに行け、ってことなんかなぁ、と思い。
どうやっていこうかな?
また、タクシー使おうかな?
とも思ったけど、結局、
「歩いちゃった方が早いんじゃね?
途中でいろいろ寄り道とかできておもしろいんじゃね?」
ということで、徒歩観光に決定。
ホテルから西に延々歩き、リバーサイドへ。
でも、なんか、潮の香り。
リバーサイドなの?
シーサイドなの??
と思いながら歩いていると、
ひときわ海くさい場所が出現。
くさー!!(ー”ー
めっちゃ鼻詰まってるのに、
ちょーくさー!!(ー”ー
と思って見渡すと、何やらシーサイドに人だかり。
覗いてみると、海市場!
いろんな貝やら魚やら蟹やらエビやらが、
てんこ盛りにお店に並び、
威勢のいいおっちゃん、にーちゃん達が、
活きのいい海の幸を売りさばいてる!
ほあ〜おもしろい!
ホテルにキッチンがあったら、
絶対なんか買って調理するのになぁ!
その市場の一角に、
新鮮な海の幸を調理して売っている売店があったので、
本日の昼ご飯はここに決定〜!
ポップコーンシュリンプ食べるぅ〜!
と、灼熱の中お客の列に並ぶ。
はーしかし…鼻水出すぎて脱水になりそう〜…。
これ、熱中症危険日だわなぁー…。
と思っていたら、突然隣に立っていたおばあちゃんが、
気をつけの姿勢のままパターンと倒れ失神。
ねっちゅーしょー!!( ̄◻︎ ̄;
は〜!はよ水分摂らな〜!!
ポップコーンシュリンプを購入後、
すぐ隣の自販機へ。
でも、欲しいペットボトルの自販機に、
どうにもお札が入っていかない。
壊れてんのかなぁ?
そばで大勢のちびっこたちに
ジュース飲ませていたおばちゃんに、
ちょっと、この自販機の使い方教えてくださいな、
と聞くと、おばちゃんもいろいろ試してくれる。
その間、ちびっこは私に興味津々。
車いすに乗っているのを見て、
「ねぇねぇ、何やってるのー?」
んー?歩けないんだよー。
「なんでなのー?何があったのー?ねぇねぇ、なんでなのー?」
えーとねぇ、病気だからねー。
…っていうか、もうおばちゃん、鼻詰まって集中力落ちてるし、
鼻水脱水で早く水分摂りたいから、
静かにしてねー(ー“ー
3歳くらいのちびっこを相手にするの
めんどくさがるダメな大人…。
脱水症状だからです!
シーサイドデッキで揚げたてポップコーンシュリンプを
タルタルいっぱいつけながら食べて、
ファンタオレンジみたいなシュワシュワ飲んで復活。
シュリンプ、めちゃめちゃ美味しかった!
すごい立派なエビ入ってたよー!
そこから歩いて15分ほど?ホロコーストに到着。
でも、ここに入って鼻詰まりもピーク。
完全にスタック。
鼻でまったく息できん。
ホロコーストの怨念かしら…(泣
1階と2階の展示コーナーは普通に入れたんだけど、
本気の展示コーナーに入るには、
なんか、チケットが必要?っぽい?
2階にいた警備員のおっちゃんに、
チケット買わないといけないの?と聞いてみると、
「そうそう、$$@&!$&@'」
もう、英語が早すぎて分からないんだっつーの。
なんか、ついて来いというので、ついて行くと、
大きい業務用エレベーターに案内され、
それで4階に行けと。
そこで何かしろと。
全然分からん。
とりあえず上がってみると、
本気展示コーナーに到着。
チケットなしで入っちゃってんじゃん。
いいのかなぁ?
よく分からんけど、いっか。
ホロコーストの歴史、
収容所までの列車の模型、
ガス室の模型展示、
収容されたユダヤ人が履いていた靴や髪の毛、
殺害された人々の写真…。
ものすごいたくさん人がいたのと、
英語でのインストラクションが多かったのと、
くしゃみの連発と鼻の詰まりすぎで
頭が朦朧としていたので、
細かいところまでは分からなかったけど、
とにかく、こんな大虐殺がほんとにあったのか…と
信じられない思いです。
ちょっとでも抵抗したら射殺、
ユダヤ人、ジプシー、障害者は射殺、
作業できない人は射殺、
集団行動についてこれない人は射殺、
なんか気に入らなければ射殺、
というように、とにかく殺しまくり。
同じ、人が人を殺戮する、その原動力は、
一体どこから来るのだろう?
人種にしても、
障害の有無にしても、
性差にしても、
年齢の差にしても、
「差」というものは、多様性という宝庫でもあると同時に、
時に巨大な負のエネルギーを生み出すんだなぁ、
と怖くもなりました。
あの時代のドイツに生まれていたら、
瞬殺されていたんだなぁ。
今の時代の日本に生まれて良かった。
しみじみ。
とその時、聞きなれた音が!
この音は!LTV(っていう人工呼吸器ね)!
岡本さん?アメリカ来ちゃった!?
とびっくりして振り返ると、
LTV積んでいる車いすユーザー発見!
しかも、骨形っぽい!
そして気管切開!!
こんなホロコーストのど真ん中で
呼吸器ユーザーに出会うなんて!
あぁ、話しかけたいけど、なんか、なんか、
ホロコーストのど真ん中で
呼吸器のことあれやこれや聞くのもちょっと…。
そして、鼻が完全に詰まってて頭も回らないし発音変だし…!
あぁ〜…と思っているうちに通り過ぎて行ってしまった…。
ホロコーストには、閉館の夕方5時半までみっちりいました。
冷房で冷え切った体を温めるため、
ちょっと日向でぼーっとして、
またそこから歩いて歩いて、
フランクリン・ルーズベルトのモニュメントへ。
車いすの大統領。
既成の、車いす車いすした車いすが嫌だったのか、
キッチンチェアにタイヤを付けた、
オリジナル車いすに乗ってたらしい。
なんであなたの時に、ADA創らんかったの?
なんでもっと、自分が車いすだということを利用しなかったの?
とりあえず並んで記念写真撮って、はい、次。
マルティン・ルーサー・キング牧師のモニュメントへ。
公民権運動の父。
ということは、ADA運動の元祖でもあるということ。
はい、並んで並んで記念写真。
この時点で、夜7時過ぎ。
明るくて全然夜の感じしないけど。
その勢いで、Tidal Basinを一周して、
ホテルまで歩いて帰ることに。
DCは、博物館、美術館の塊であると同時に、
行政区の中心地でもあり、
労働局、運輸局、エネルギー局、文科局など、
延々続く。
だんだん街の構成を把握してきたぞ。
途中、なんか夕食買って行きたいねぇ、と、
通りで見つけたカフェに寄り道。
Sal's Cafe。
ピザとサラダとスープをテイクアウト注文。
ピザが焼きあがるまで待っている間に、
店のおっちゃんが話しかけてくる。
「どこから来たの?」
日本だよー。来たことあるー?
「いや、ないなぁ。でも、兄が住んでいるよ、随分長いことね。
君たち、ここには一時滞在?それとも住んでるの?」
私たち、ADAの25周年記念で来たの。
ADA、知ってる?
「AD…え?なに??」
ADAだよ。Americans Disabilities Act。法律。
「いや…知らないなぁ…。ふーん…。」
おっちゃん、ピザのでき加減を見に行くが、すぐに戻ってきて、
「で、君のは、治らないの?」
え?何が?
「その…つまり、薬を飲んだり、
そういうのは、してるのかい?」
あぁ、私の障害のことね?
これは、治らないよ。生まれつきなの。
だんだん筋力が弱くなっていく進行性の病気なの。
で、今は、こうやって人工呼吸器も使って生活してるのよ。
「oh... OK...。彼女らは…姉妹とか、親戚?」
違うのよ。介助者。
日本から、一緒に来ているの。
「hum...OK...」
そんなこんなでピザも完成。
おっちゃん、サラダには、オリーブ多めでね、
私、大好きだから。
「OK. グリーンペッパーは?」
入れてー。
「チーズはパルメザンとモッツァレラどっちがいい?」
モッツァレラ〜。
「ドレッシングは?」
サウザンあるー?
「あるよー。かけとく?別々で持ってく?」
別々でー!
ありがとう、おっちゃん。
おっちゃん、しみじみと私を見て、
ちょっと複雑そうな顔してたけど、
最後は「ピザ、熱いから気をつけてね!」と、
笑顔で送り出してくれました。
ホテルについた時にはちょっと冷めちゃってたけど、
美味しいピザだった!
DCにお立ち寄りの際には、Sal's Cafeを是非どうぞ。
そして、炎天下の中、
一日中車いすを押しながら歩いてくれた
ゆうちゃんといくちゃんに感謝。
お疲れ様でした!
ホテルではDC最後の夜を、3人で乾杯!
それにしても、今日で一生分のくしゃみと鼻水出したわ…。
普段、1年に数えるほどしかくしゃみなんてしないのに…。
はー…腹筋疲れた…。

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