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アメリカADAツアー㉑

2015年8月5日記録報告
シカゴを発つ日。
オヘア空港からホテルフェリックスまで乗せてくれた
タクシードライバーのアリが、
帰りも来てくれるということになってたんだけど、
DCでの事があるので、ドキドキ。
8:00にタクシー予約して、
7:50くらいからフロントで待機。
すると、見覚えのあるアクセシブルタクシーが。
アリだよね!?
「おぅ、アリだよ!迎えに来たぜー!」
すげー!
ちゃんと時間に来たー!
異文化の中にいると、
当たり前のことまで感動の対象に(笑)
来る時同様にずんずん荷物を乗せてスムーズに出発。
アリー、2日、私たちをホテルに届けてくれた後、
すごい雷雨だったでしょー。大丈夫だった~?
「あれね!ちょークールだったよな!」
クール…。
ひどかったじゃん!?
「あんた達が到着する前、
めちゃくちゃくそ暑かったんだよ!
あれくらいの雷雨でちょうどクールダウンだったぜ!
ひゅー!」
あ、そ。
空港までは、ちょっと道が混んでいて50分くらい。
しばらくすると、アリ、ラジオ?で音楽を聞き始める。
なにやらエスニックな音楽。
これ、ケニアの歌?
「これかい?これはエジプトのヤツのお祈りだぜー。
オレ、ムスリムだからな!」
え?今、お祈り中だったんでしょうか?
それともお祈りの歌を聴くっていう
習慣がおありなんでしょうか?
邪魔してスンマセン。
来月ケニアの家族のもとに帰って、
もしかしたらもうアメリカには戻らないかもしれない
というアリ。
来月来てたら、アリには会えなかったんだ。
日本から来た私と、ケニアから来たアリが、
たまたまアメリカで会ってゴニョゴニョ話をしている。
今回、アリのタクシーに乗れたのも、一期一会。
「気をつけて帰るんだぜー良いフライトをな!」
アリも、気をつけてケニアに帰ってね。
時間は余裕で空港着。
ANAのチェックインカウンターでは、
日本語で対応するスタッフも。
あー…もうすでに日本が近づいてる…。
そして、またバッテリーの闘いが始まるのだーきっと。
「お客さま、車いすのバッテリーを
確認させていただいてよろしいでしょうか?」
きたー!
開戦ー!!
「これは…。リチウムイオンバッテリーですよね…?」
バッテリー担当?のスタッフの手には、
バッテリーマニュアル。
それ、成田で見たー!Σ(°□°)
アメリカにも渡ってるの!?
そのバッテリーマニュアル英語版!?
「えーと…。これは、容量大きいものですので、
両方取り外して、
キャビンにお持ち込みでお願いできますか…?」
いやいや、成田にあったマニュアルでは、
ひとつは車いすに取り付けたままで、
予備バッテリーだけ持ち込みだったよ?
「え?そうですか?ちょっと確認してきます…。」
そうそう、確認してちょーだい。
しばらくしてバッテリー担当が戻ってきて、
私の前に膝まづく。
「お客さま…大変申し訳ないのですが、
やはり今回は両方取り外しでお願いしますとのことで…。
最終的には機長の危機判断になりますので…。」
じゃ、マニュアルいらないじゃん…。もう…。
はいはい、分かりました。
外せばいいのでしょう。
外しますよ。
じゃんじゃん外しますとも。
という感じでチェックイン終了。
次の闘いは、セキュリティ。
いつもの通り、荷物を赤外線通してる間に、
自分はアナログボディチェック。
オペみたいな手袋した連邦政府スタッフが、
隅々までなでくりまわす。
「ごめんねスイートハニー」
って言いながら、
今回、お尻の下までチェックされたからね!
なんだよ、スイートハニーって…。
そして相変わらず鉛のバッテリーがガッツリ引っかかる。
引っかかった上に、
「このバッテリーは機内に持ち込めません」
と判断されたらしい。
わーい。
帰国できないことに決定~。
アクセスリビングに就職させてもらおうかなー☆
しかし、そんなに現実は甘くなく、
私たちを案内してくれていた女性の空港スタッフが、
「あたしが大丈夫って言ったから
乗せられるようになったわ。
でも、搭乗ゲートでもダメと言われると思うから、
あたしが搭乗の時まで一緒についててあげるわね。
はい、行くわよ。」
と。
アクセスリビング就職の夢は5分で消え去る。
何者なん、あなた。
連邦政府スタッフの判断の上をいくとは。
どんな権威持ってるの…。
そして搭乗ゲート。
あと30分ほどで搭乗開始というところ。
権威のある空港スタッフ、
「ここでバッテリーの最終確認があるから、
ちょっと待ってて。」
と言うが、待てども待てども誰も来ない。
時間なくなっちゃうー。
搭乗前にトイレ行きたいんですけど…。
「あら、じゃ、行ってきていいわよ!
荷物は私が見てるから!」
…権威なスタッフ、なんでも屋さんなんですねぇ。
でも、トイレやらバッテリーの切り替え作業やらで
時間は押し押し。
搭乗ゲートでは、
「ただいま、special assistanceが必要な
お客様がいらっしゃいますので、
もう少々お待ちください。」のアナウンス。
はいはい、すみませんね。
大変なのよ、こっちも。
なんとか乗り込んで、楽しい離陸を終えた後、
座席周辺をチェックすると、
見つけた!コンセント!!
やった!
これで、加湿器が使えるかも!
これで、2時間に1回、お湯をもらいに行かなくて済む!
わーい。
相変わらず、CAさんは酸素ボンベの使い方を知らなかったし、
相変わらず足が破裂寸前のぱつんぱつん具合だったけど、
iPadでFBのネタ書き書きしたり、
「羊のショーン」を見て暇つぶししたりしながら、
まぁまぁ、快適な空の旅を終え、
6日の午後、無事に成田に到着したのでした。
なんだー!この蒸し暑さ…!
ほんとに日本かここは!?
涼しいシカゴからのギャップが著しい…。
帰りは移送サービスをお願いしていたので、楽々の帰宅。
ボラアテのいくちゃんとは立川駅でバイバイ。
ゆうちゃんには家までついてきてもらい、
トイレ行って、ベッドに横にしてもらい、バイバイ。
はー、24時間起きてるってつらいー。
我が家帰ってきたー。
ただいまー。
おかえりー。
いろいろあったけど、
病気、怪我、事故なく、無事に帰国できたことに感謝。
それをサポートしてくれたツアーのメンバーに感謝。
そして、2週間、休みなく介助してくれた
いくちゃんとゆうちゃんに、ほんとに感謝。
それから、「帰国しましたー」の投稿に「いいね」してくれた
たくさんの皆さんにも感謝。
心配してくれてたり、応援してくれてたり。
ありがとうございます。
「いいね」138個だって。
つきすぎでしょ(笑
はぁ。
10日から、仕事復帰です。
溜まってるんだろうなー。
やだなー笑

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