見出し画像

大人も見捨てないで

NHK総合の「クローズアップ現代プラス」を観た。生活支援や就労支援の場で、相談していくうちに初めて発達障害や知的障害に気づく中高年が増えているらしい。

https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4480/index.html

長く気づかれることもなく、「生きづらさ」を感じてからようやく障害があることに気づく大人は、私だけではなかった。

私たちが子どもの頃は、発達障害の存在は広まっておらず、それに関連した知識を持つ人びとがまわりにあまりいなかった。サポートや支援も今と比べてそんなに確立してなかったし。

この大人の発達障害を「当時そうだったから仕方ない」と片付けてはいけないと思うんだ。ほったらかしにしてはいけない。生活や就労の支援、二次障害の改善など、「生きづらさ」の解消のために、サポートの拡充は喫緊の課題だと思う。

また、若い人たちの中にも、障害に気づかず見落とされる人たちがいるらしい。発達障害者支援法が施行され、支援が充実してきていると思っていたのだが、まだまだ隅々まで行き届いてはいないようだ。

教育においても職場においても、発達障害や知的障害に関する知識を習得した人材が未だに少ないことにショックを受けた。授業や研修、講習会など障害のことを学ぶ機会を多く設けて、人材を育成することが急務だと思う。

この番組は30分なのだが、もっと時間を増やしてもいいくらい充実した内容だった。今回だけでなく、何回か大人の発達障害について取り上げているようなので、これからもまた定期的に大人の発達障害を特集して、もっと掘り下げて欲しい。できればNHKだけでなく、民放のドキュメンタリー番組でも大人の発達障害を取り上げて放送して欲しいのだが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?