私達は2度推理する/41冊目 相沢沙呼『霊媒探偵 城塚翡翠 medium[メディウム]』 講談社
始めに
見てくださって、ありがとうございます。
えだまめです。
今回はドラマでも話題になった、メディウムの原作だと思われる本を紹介します。
いやあ、面白かった。
城塚翡翠の魅力
なんと言っても、翡翠さんのキャラクターが良い!表紙からでも分かるように、見た目も人間離れした美しさです。
最初はいわゆる「霊媒師」のイメージのような、真っ暗な部屋にいて暗い色の服を見に纏い、濃いメイクをしていました。
でも、依頼のために一歩外に出ると、明るい色の服を着て、少しドジで可愛げのある女の子なのです。
どうやら長いこと海外で過ごしていたお嬢様のようで、サービスエリアのソフトクリームを食べたがったり、オムライスが好物だったり、バーベキューをすることを「挑戦」と呼んだりと、世間慣れをしていない感じもまた、魅力的。
人を救うことに全力を挙げる所は、感情移入してしまいました。
読み進める度に新たな一面が出てきて、より好きになる。そんなキャラクターだと思いました。
霊媒って?
翡翠さんは霊媒師です。
なので、人と違った能力のような物を持っているのです。
1 匂いでその人がどんな人か、どんな職業かのあたりがつく
2 匂いでその人が抱いている感情が分かる
3亡くなった現場でのみ、霊を降ろすことが出来る
といった能力です。
1、2を組み合わせて、犯人だけが分かってしまうこともあります。ですが、理論がそこには無い。
そこで、ミステリー作家である香月史郎の出番。推理で筋道を立てて、翡翠さんの霊視が正しいことを立証していきます。
その過程が爽快で、やみつきになります。
散りばめられる謎とヒント
連続殺人事件を追いながら、舞い込んでくる殺人事件の謎を解く。というのが、この本の大まかな道筋。
1度目は香月史郎の推理で、2度目は翡翠さんの説明で、謎を解きます。
同じ事件を2つの視点から解く。贅沢だよね。
連続殺人事件の犯人は誰?
城塚翡翠って、正体は?
霊媒って本当にあるの?
物語の結末はどうなるの??
物語の終盤で、前提が全部ひっくり返ります。
すごい作品。
どんどんとページを捲る手が止まらず、こうくるか!と思いました。
最後に
なんか、上手く説明出来た気がしません。
ドラマを見たことがない方はぜひ、ドラマと合わせて読んでみてください。
きっと、やられます。色んな意味で。
見てくださって、ありがとうございました。
えだまめでした。
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