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あなたは何をすると、気持ちが高まりますか??

高校教師の枝瀬です。
主に、教育、心理、コミュニケーションや
自己啓発、日々の気付きを発信しています。

昨日は発熱して
帰宅後は風邪薬飲んで寝てました。

先週まで娘がインフルエンザだったので、
それがうつったかな?

恐る恐る内科で検査したところ、
結果は陰性。

よく寝て、熱も下がってきたし、
noteを書きます。
2月までは毎日投稿を目指していたので、
(ちょっと悔しい・・)
今日は2本書きます。

今回の記事は特に

・初担任など、教員経験の浅い方
・目標もあって頑張り屋だけど、まだ自信がない人

におススメです。
どうぞ、最後までお付き合いください。


下駄箱やロッカーのシール

昨日の通勤時(まだ発熱前)、
X(旧twitter)で、こんな投稿を目にしました。

「子どもの名前はその子の分身」

年度当初の準備では、子どもの名札を机や椅子、
ロッカーや下駄箱に貼ります。

先輩の先生に、
子どもの名前はその子の分身やから
丁寧に貼ったり、剝がれてたりしてないか
注意してみたりするようにと教えられました。

たちまち、
自分の初担任のときの情景を思い出しまして。

入学式前、
クラス名簿を見ながら
テプラでシールを作り、

「どんな子どもたちだろうか?」
ワクワクしながら、
ロッカーや下駄箱に
貼っていました。

このXの投稿のように
一枚一枚、丁寧に、まっすぐと。

そんなことをする先生は、
高校だと珍しいみたいで、
学年で僕だけだったと記憶しています。

というのも、僕の学校は、
出席番号が割り当てられているだけなんです。
「1」「2」と番号が振られているので、
その番号を使えばいいだけ。

もちろん、それはそれでいい。

でも、
僕は「名前シール」を貼りたかった。
(こだわりってやつです)

「枝瀬は中学や小学校の先生の方が
 向いていそう」

シールを貼っている自分に対して、
そんな言葉を投げかけてくる先生もいました。

からかいなのか?
真意はつかめません。

ただし、
「僕にとって」
このシールを貼るという行為は、
新入生たちを受け入れるための、
大事な儀式だったのです。

シールを作り、貼ることで
自分の気持ちを高めていた、ともいえる。

心をキレイにする

僕は初任のときから、
ある先生に師事しておりました。
著名な方で、本も多数出されています。

勉強会では、
夜19時から朝3時ちかくまで
学ばせてもらっていました。

この先生から
教えていただいたことはたくさんあるのですが、

何度も何度も
「そうだった、そこが大切なんだよな」
と実感させられるのが
「心をキレイにしなさい」という教え。

先生は言います。

目標を立てたら、あとは実行するのみ、
というのは、何度もいっていますが、
その過程でとても重要なのが、
心をきれいにする「態度教育」です。

汚れた部屋や荒れた街にいると、
人間、どうしても心がすさんできます。
まわりの環境に左右されて、気持ちも荒れて
人の話も素直に聞けなくなるのです。
逆に掃除してあるきれいな部屋にいれば、
心が晴れやかになり、
自然と人の話にも耳を傾け、
態度も改まっていくのです。

『原田隆史の熱い言葉64 仕事と思うな。人生と思え。』

目標(PLAN)を定めたら、
行動(DO)の前に、
まず清掃(CLEAN)!

この順番が新鮮な学びでした!

身の回りを物理的にキレイにすることで、
自分の内面をスッキリさせると、

学ぶ吸収率も高まるし、
心が素直になって、

感謝の気持ちや応援の気持ちが
高まります。

そう、
思いが
ピュアにまっすぐに
なるんですよね。

先生は

本気のすさみ除去

というキャッチコピーをつくり、
「清掃活動」を徹底的に行うことで
気持ちを作っていく指導を行っていたのです。

ゴミ拾いで見えてくるもの

「心をキレイにする」
「本気のすさみ除去」

という考え方を教えていただいて以来、

僕は飼っていた柴犬の散歩中や
学校の登下校時、
ゴミ拾いを日課にしました。

主に拾っていたのは
タバコの吸い殻。

気にしてないとわからないですけど、
タバコの吸い殻って多いんですよ。
路上のあちこちに落ちてます。

それを拾うんです。

気合入れると、
学校に向かう最中だけで
20~30本は拾います。

それを学校のゴミ箱に入れたら、

「大量の吸い殻がゴミ箱に捨てられていた。
 生徒の喫煙の疑いがある」

と職員会議で問題になったこともありました(苦笑)

よく言われることですけど、
ゴミ拾いをしていると
「気づき」が高まるんです。

まず、ゴミに対する感度が上がります。

ああ、こんなところにゴミが落ちている。

すかさず、めざとく
発見できます。
(生徒の観察力につながります)

そして、
ゴミから
(人間の)ストーリーが見えてきます。

あるときは、
排水溝に、
ぐちゃぐちゃに
つぶされた空き缶がありました。

たぶん、
何度も何度も
踏みつけたのでしょう。

強い怒りを感じました。

暗い夜道だろうか?
仕事か何かで
やりきれない気持ちになって、
こうして空き缶を踏み潰すことでしか
おさまらない気持ちがあったんだろうな。

そんなイメージをしながら、
空き缶を処分する。

そんなゴミ拾いをしていると、
自分の気持ちが浄化されて、
研ぎ澄まされた感覚になっていく。

こういう気持ちになった時は
言葉にも思考にも
エネルギーが宿って、
他人に「伝わる」ものになるんですよね。

前述した
生徒の名前のシールを貼ることと、
掃除やゴミ拾いをすることは、
僕の中では同義の行為で、

それをすることで

「自分の心がまっすぐ素直になる」

効果があったからするのです。

細部へのこだわりが気持ちを高める

下駄箱にもロッカーにも
あらかじめ出席番号が振られているのだから、
シールなんてどうでもいい、

と言えば、それまで。

どうでもいい、
どっちでもいい、

という類のものは
世にたくさんありますが、
そういうときこそ、

自分なりに意味づけをした行為を、
こだわりをもってやり切ることが
大切なんだ
と思ってます。

若い先生ほど、
これから、
いろんな情報やアドバイスに
右往左往することが出てくると思います。

みんな、あなたのために
「よかれ」と思って
本気で助言してくれるでしょう。

でも、たぶん、
すべてのアドバイスを真に受けることはムリです。
ときには
ありがたく思いながら
右から左へ受け流すことも
大切な処方箋。

最後の最後は
「あなたの実感」が最も大切で、

「〇〇をすると、気持ちが高まるな」

この〇〇は、
あなたにとって実感のあるものでないと意味がない。

僕の場合、
それは
「シールを貼ること」と
「本気のすさみ除去」でした、
というお話です。

2月は「毎日投稿する」と決めていたんで、
昨日、発熱で1回すっ飛ばした分、
今日は、このあともう1本書こうと思ってます。

これも、
こだわりというか、
意地みたいなものですね・・。


最後までお読みいただき
ありがとうございます。
これを読んでくださったあなたの
少しでも参考になれば嬉しいです。

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